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チェコ買い付け日記③「ドーハと聞いて思い浮かぶことは」

飛行機は早朝4時ごろに乗り継ぎの地、ドーハに着きました。
窓の外を見ると白く靄がかかっています。

ドーハと聞いて思い浮かぶことは「ドーハの悲劇」しかありませんでした。
場所もあやふやで、ドーハがカタールの首都だということも知りませんでした。
だからドーハのハマド空港に降り立って初めて、その巨大な場所に驚きました。
どこまでも続く天井の高い通路をひたすら歩き、乗り継ぎの手続きをしたと思ったら、そこにも端の見えない広い空間。
早朝であまり店が空いていなかったので、先に搭乗ゲートを確認しておこうと歩き出すと、そこにもまたどこまでも続く広くて長い通路。

搭乗ゲートは階段を降りて下のフロアでした。
バスケットボールコートくらいの広さの待合フロアに300〜400席ほどの椅子が並び、そこにポツポツと30人くらいの人たちが搭乗を待っていました。
私の搭乗は3時間後。お腹も空いていないので椅子に座り、本を読んで待つことにしました。

気がつくとあんなに空いていた待合フロアは混み合っていました。
中東系かインド系の人たちがほとんどで、東アジアの顔は私だけ。
座りすぎて疲れたので散歩をしようと上の階に上がって驚きました。
来るときには閑散としていた広い通路に旅行者が行き交い、お店にもたくさんの人が。ふと見上げると上階には電車が走っていました。

搭乗ゲートは時間どおりにオープンしました。
日本人と思われる人も数人います。
ゲートからバスに乗って飛行機へ行くために外に出ると、熱風が押し寄せてきました。
周りは白く煙り、目の前に止まっている飛行機の向こうは何も見えません。
カタールはほぼ全土が砂漠。
ドーハに到着したときに靄だと思ったのは砂か何かのガスだったようです。

通路を挟んで3列3列の飛行機は満席でした。
窓側の席から白く煙った景色を眺めます。
いつかまたここに来ることがあるでしょうか。
飛行機はプラハに向けて飛び立ちました。

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