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レポート⑧【シリアと沖縄で!サッカーと国際協力を考える】

皆様こんにちは!運営スタッフの越川綾乃です。

9月12日(土)に開催された「シリアと沖縄で!サッカーと国際協力を考える」のイベントレポートをお届けいたします!

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シリアのサッカー事情

まず、フリーライター/書籍編集者の寺園敦史氏からシリアのサッカー事情について紹介していただきました!

寺園氏のブログ「シリアサッカー事情」はこちら


皆様の中にはシリアといえば戦争、難民・・・サッカーなんてやっている場合じゃないと思っていらっしゃる方もいるのではないでしょうか?

しかし、実は国内リーグが継続されているそうです。

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写真:La Grinta ホームページより

そんなシリアサッカーでも国内リーグを続けるにあたって様々な困難がありました。

その1つが、国内リーグが政権の宣伝に使われているという懸念です。スター選手が反体制派支持を表明して国内リーグを去ったことがあります。しかし、サッカーを通じて立場の違う国民に一体感が生まれた出来事も・・・

詳しくは本編でご確認ください!



国内リーグ継続の裏にある過酷な状況の中でも、サッカーによって国民が同じチームを応援し仲間意識を取り戻すという事に驚きました。

また今年はシリア代表(オリンピック代表)が日本代表を破りました。そんなシリアのサッカーへの注目が高まりそうです!



サッカーと難民

Team Bekoの佐藤真紀氏から、難民の方々とサッカーの繋がりについて紹介していただきました。

Team Bekoの活動の様子はこちら


難民の中には手足を失った人が多く、引きこもりがちな人もいるそうです。しかし皆でサッカーをすることによって笑顔になり楽しむことができたそうです。

シリアとサッカー.pptm

また福島の伝統玩具である赤ベコとサッカーをコラボさせた「サカベコ」を子どもたちと作ったそうです。子どもたちは人気なサッカーのユニフォームの色塗りを楽しんでいる様子が写真から伝わってきます。

サカベコ


満足に体を動かせなくなったり、幼少で戦争を経験したり、つらい経験をした人たちもいます。しかし、国民的に人気のサッカーを通じた、この活動で笑顔を生み出しており、心理的ケアにもつながる素敵な活動だと感じました!



JICAの「スポーツと開発」についての取り組み

次に、JICA青年海外協力隊事務局の今村諒氏から、JICAの「スポーツと開発」の取り組みについて紹介していただきました。

JICA3つの柱


青年海外協力隊の活動で、サッカーがあるってご存知でしたか?実は、これまで173人も派遣されており、シリアでも活動をしていました!

①JFA及びJリーグとの連携 ②W杯でのパブリックビューイング実施 を通じて、JICAではサッカーと国際協力を結び付けています。


国際協力とスポーツってどうやって結びつけるの?ということをお話を聞く前は思っていたのですが、今村さんの未来のアイデアなどを聞きながら、たくさんのヒントをいただきました!


JICA沖縄センターにおけるサッカーと国際協力

続きまして、JICA沖縄センター市民参加協力課から庄司光一氏。JICA沖縄センターでは、地元のFC琉球とJICA協賛試合や平和教育指導などの活動を行っています。

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皆様はガンバ大阪の宮本監督の活動をご存知でしょうか?

宮本監督は、紛争によって対立関係になってしまった子ども達が、サッカーを通した交流を行なっており、スポーツによる平和構築の可能性を感じました!


FC琉球の取り組み

最後に、FC琉球営業部ホームタウン担当の平良開人氏から、FC琉球の取り組みについてお聞きしました。

FC琉球は、沖縄にあるJ2のサッカークラブです。ホームタウン活動として、サッカー教室、小中学校での挨拶運動、職業講和、社会福祉活動など地元に密着した様々な活動を行なっています。

笑顔をつなぐプロジェクト

FC琉球では、沖縄の歴史を学び、平和について考える機会を作っていらっしゃるそうで、選手やスタッフでひめゆり平和祈念資料館に訪問したり、6月23日の「慰霊の日」に近い試合日には会場全体で黙とうを行なってらっしゃいます。

サッカーの試合だけでなく、地元との交流を通して平和を作っていこう、というチームの想いが伝わりました。


最後まで読んでいただきありがとうございました!

お家で学ぶシリアのスタディツアー、早くも残り1週間となりました!最後までお付き合いよろしくお願い致します!


こちらの記事には書ききれないお話がいっぱいありましたので、ぜひ動画で見ていただければ嬉しいです!

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