見出し画像

レポート⑩【私たちのできること~難民と教育】

皆様こんにちは!運営スタッフの越川綾乃です。

9月19日(土)に開催された「私たちのできること~難民と教育」のイベントレポートをお届けいたします!

難民の子どもの学習・発達支援 

最初

まず、明治大学の岸先生から参加者の方へ今回の目標を提示していただきました。

皆様は、「難民の子どもの教育」という言葉を聞くと、「可哀想な子どもたちに教育を与えなきゃ」という気持ちになりませんか?

私もそのような気持ちを持っていました。

しかし、そうした偏見を持つことが子どもたちの発達を疎外することに繋がるのです。

発達を阻害するもの

これらの要素について、本編では岸先生に分かりやすく、詳しく教えて頂きました。

「可哀想な人たちに与えてあげる」のではなく、彼らが楽しむことを通じて活躍できる場を作ることが私たちのミッションとお話されていました。

その中で、ヨーロッパに向かう難民の通過点であるギリシャのレスボス島での事例を紹介していただきました。

「可哀想だから与える」ではなく、「こどもの才能を引き出し活躍できる舞台を作る」ことが大事であり、希望は「希望を持たせる」ことだとわかりました。


学生が見たギリシャ・トルコ・レバノンのNGO活動

次に、明治大学の鈴木慶樹さんから、活動見学のために訪れたギリシャ・トルコ・レバノンのNGO活動について紹介していただきました。

画像5

ギリシャ・トルコ・レバノンのNGOでどのような活動が行われているのか、そして慶樹さんは何を感じたのかお話していただきました。

レスボス島

例えば、ギリシャのレスボス島にあるNGOでは、難民をただ支援物資が与えられる存在として扱うのではなく、ある制度を作ることで難民が普通の生活に近づけるような工夫をしたそうです。

その結果、何もせず公園に座っていた時とは違う表情で、リラックスして談笑をするほど自尊心を取り戻すことができたそうです。

その他のNGOの取り組みや慶樹さんの気づきは本編でご確認ください!

ウサマさんの活動紹介

トルコで教育支援を行っているウサマさんに活動を紹介していただきました。

ウサマさんは、Education Without Borderのプロジェクトマネージャーであり、A Little Help is Enoughの創設者です。

A  Little Help is Enoughでは、国内避難民の教育支援を行っているそうです。

ウサマさん

これは何の写真だと思いますか?

この洞窟の教室はウサマさんの活動の1つです。空爆が酷かった時期は地上に安全な場所は一切ないと言われていました。それでも教育を続けるために、地下に洞窟の教室を3つ作ったそうです。

ウサマさんは、特に心理社会的サポートという、紛争でトラウマを負った子どもたちの心のケアについてお話してくださいました。

安全な場所でスポーツや遊びをすることで、ここは安全で安心なんだと子どもたちにわかってもらうことが大事だそうです。

また、子どもたちの間で分断が怒らないように、身体障がいを持った子どもとそうでない子どもが一緒に遊ぶことで社会統合を促す活動もしているそうです。

本スタディツアーの主催団体であるPiece of Syriaの協力が大きく、今後もより多くの子どもたちが安心、安全と感じられる空間を増やしたいと語っていました。


Piece of Syriaは、2016年から政府や国際組織などからの支援が届かず閉鎖になる可能性のあったシリア国内の学校・幼稚園の存続をサポートしています。

そのPiece of Syriaは、現在クラウドファンディングを行っております!今まで支援をしてきた幼稚園に加え、今年の春に空爆で学ぶ場所を失った小学生を受け入れ400人の子どもに教育を届けたいと思います。ご支援・応援よろしくお願いします!


最後に、事前に頂いた質問や参加者の方から頂いた質問に登壇者の方々や運営スタッフが答えていくQ&Aセッションを行いました。

参加者の皆様には「支援活動に興味があるけど、どうすればいいのか分からない」と思われている方が多いように思いました。

私もそう思っていましたし、今も自分に何ができるのか悩むことが多いです。しかしゲストの皆様の「準備してからではなく、飛び込んでみる」「関わる中で一緒にやりたいことを見つけて取り組んでいくことが大事」という言葉を聞いて、「やってみよう」という勇気をもらえました。

本編を見終わる頃には、岸先生が最初に提示してくださった「自分でやってみたいこと」「一緒にやってみたいこと」「もっと知りたいこと」が見つかるのではないでしょうか?

Q&Aも必見です!ぜひ本編で詳しく見てみてください!


最後まで読んでいただきありがとうございました!

ついにお家でシリアを学ぶスタディツアーが終了いたしました。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!


全10回、9月30日まで見逃し配信チケットの申し込みを受け付けております。こちらの記事ではほんの一部しか紹介できていませんので、ぜひ動画で見て頂ければ嬉しいです!

見逃し配信チケット