僕は空ばかり見てる
中島みゆき先生が「地上の星」という曲の中で「人は空ばかり見てる」と歌っている。
地上にも燦燦と輝く多様な光(=星)があるはずなのに、それを誰も見ようとせずにいる…という、この荒んだ時代を皮肉ったセンテンスである。
僕は空を見るのが好きで、それはひとつの趣味となっている。光り輝いているはずの地上の星と、空が綺麗だということはまったく別次元の話であって、そこには皮肉や絶望とか希望とかそういうものは孕ませていない。
空を見るのが好き。ほんとにただそれだけの理由で空を見たっていいですよね、と、心の中の中島みゆき先生に問いかけている日々である。
海へ来た。
台風の影響か、下降していた気温がまた上がり、太陽は力強さを取り戻したようにキラキラと地上を照らしていた。
眩しくて、暖かった。いや、熱かった。
まだ夏だね、なんて言いながらも確実に景色は移ろいて、やがて打ち合わせていたように、当たり前に冬が訪れるだろう。
そんな自然の理だって、じゅうぶんに地上の星であるはずだ。
目を背けるわけではない。
ただ、移ろう季節を目に焼き付けたくて、今日も僕は空を見るのだ。
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