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小説の登場人物と厨二病ごっこしてみた②序列七位

日常のふとした瞬間に
厨二病ごっこは始まります。



岬が内界の居間で立ち上がる時、
「しゃあねえ、序列七位の俺が行きますか」と
言いました。



松月「出た、序列。それ自分で決めてるの?」

岬「そりゃそうでしょ。誰が決めてくれるんすか、厨二病ごっこの役職っすよ」

厨二病ごっこは岬の本編の小説とは
まったく関係ありません。
ただ厨二心を満たすための遊びです。

詳しくは初回をご覧ください↓



松月「でもさ、
前に夏海くんが序列四位って言ってたじゃん。
岬は七位なの?」

岬「そうっすね、
四位以外の序列はガラ空きなんすけど、
俺は七位にしました」

松月「えっ、なんで!?」


岬「序列四位の優秀な兄を持つ身が五位と六位には良く思われておらず、『序列入りもどうせ兄貴のコネだろう』『弟は平凡のくせに。さしづめ二つ名は平均点と言ったところか』と馬鹿にされながら、窮地ではその秘めた才能が開花し、兄に迫るほどの実力を発揮する。みたいなあれっすわ」


松月「聞いてもないブラコン設定を入れて、
不在の五位と六位との確執を匂わせるところに
底知れない変態性を感じる」

岬「褒めすぎっすわ。
三日三晩寝ずに考えた甲斐がありました」

「お前、毎日昼寝してるだろ」

「ちなみに二つ名、
読み方は平均点(ボーダーライン)です」

「聞いてないよ」

「敵を倒すとき、
『俺より下は赤点っすわ』って言いたくて」

「ちょっと楽しくなってきた。
その設定、どうやって思いついたの?」

「俺、通知表オール3だったんすよ。
小中高ずっと」

「逆に維持するの難しそう」

「強みもなければ弱みもないんすわ」

「決め台詞っぽく言われても。

あっ、なんか立ち上がったところごめんね。
引き止めた?」

「いや、お茶のお代わり注ぎに行こうかと」

「なんで序列を呟く必要があったんだよ」




日本茶のお代わりを持って、
岬が戻ってきます。
この子は居間でよくまったりしてます。



松月「そうだ、岬に聞きたいことあった。

最近ね、『ホグワーツの寮で入るならどこ?』
って話で、彼と盛り上がったんだけど」

彼「俺、盛り上がったか?
松月ちゃんが楽しそうやった記憶しかないわ」

松月「私だけ盛り上がってた報告やめて」


内界の居間の掘りごたつから
少し離れたカウンターに彼がいます。

だいたい足を組んで、
コーヒーを飲みながら新聞を読んでます。


岬「作者、あの四寮大好きっすよね」

松月「大好き。岬ならどこ入りたい?」

岬「俺ってどこ寮のイメージです?」

「あー、私的にはグリフィンドール」

「マジすか。俺はハッフルパフでしょ」

「ハッフルパフがいい?」

「いちばん平穏に日々を送れそうなんで。
グリフィンドールに入ったら
毎日が刺激的すぎるっすわ」

「たしかに。
主人公の周りってスリルに満ちてるもんね」

岬「自分の身には何も起こらず、
ハッフルパフの談話室で厨二病ごっこできたら
いい青春っすわ」

松月「あんた、
ホグワーツ入ってまで続けたいことは
厨二病ごっこなの……?」


そこに「楽しそうな話題だな」と言って
夏海くんが通りかかりました。
岬の兄です。


儚げな顔と涼やかな声の夏海は、
本編の小説では花屋さんをしています。
爽やかなお兄さん。



「桜の花が舞っていますね」とか
言い出しそうな微笑みを浮かべ、
夏海は口を開きました。


夏海「俺には聞いてくれないのか、作者?
『闇の魔術に対する防衛術』首席のこの俺には」

松月「また勝手な設定できてる」

岬「毎年先生が変わるクラス」


夏海くん、中身は生粋のオタクです。
続きはつぶやきで更新しますね。



それでは、また。

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