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小説の登場人物と厨二病ごっこしてみた

みなさんは厨二の心を大切にしてますか?
私は先日、
私の中の彼らと厨二病ごっこをしました。


私「アニメ見てると、厨二な言い回しに
いつまでもときめくんだよね」

岬「つまり、俺と厨二病ごっこがしたいと」

私「いや、そこまでアグレッシブに楽しもうとは思ってなかったかな」

岬「奏でましょうか、
破滅への小夜曲(セレナーデ)を」

私「待て待て早い。まだ返事してないよ。
まだ厨二病ごっこするって言ってないよ、私」


やる気がフライング気味。


なんなら、
まだ内界の居間にすら入ってないんですよ。


居間の前の廊下で
小夜曲(セレナーデ)とか言ってるんですよ、
岬は。


居間の扉を開けると、
中央の掘りごたつに一人の青年がいました。
コーヒーを片手に頬杖をついてます。


「どうした、作者。
あんまり風が騒ぐんで、召集かと思い、
序列4位のこの俺が馳せ参じたぞ」


岬の兄の夏海です。


私「こういう時、岬の兄さんだなぁって思う」

夏海「作者、厨二病は別に遺伝じゃないぜ」

私「どっから出てきたの、序列4位」

夏海「序列とか継承権とか
オタクはときめくやつじゃねえか」

私「わかる。4位は何?」

夏海「人気キャラって
4位から7位のイメージないか?」

私「わからんでもない」

夏海「俺はそのポジションを狙ってる」

私「意識的に狙ってるんだ」

岬「兄さん、
狂想曲とか輪舞とか音楽に絡めたセリフ
言っていいっすよ。俺は小夜曲なんで」

私「設定を練ろうとするな」

夏海「月下の独奏者(ソリスト)のこの俺には
狂想曲(ラプソディ)の方がお似合いかな」

私「設定を練ってくるな」


この兄弟がノリノリすぎて、
厨二病レベルでは作者が負けてます。
スマホで音楽用語の意味を調べました。


私「破滅のセレナーデって
どっかでもう使われてないか調べたんだけど、
セレナーデってそもそも
『夕べの窓辺で歌われる恋の歌』らしいよ」

岬「マジすか。
響きの良さだけで使ってたっすわ」

夏海「いや、必殺技だとしたら
誰に使ってもおかしくないんじゃないか?
かんろじさんだって鬼に恋の呼吸を使うぞ」

私「それは言えてる」


こんなノリノリで厨二談義してますが、
居間に他の人はいないんでしょうか?
背後から「楽しそうやな」と声がしました。


内界の居間には掘りごたつがあって、
メインの憩いの場はそこですが、
実は、壁に沿うようにカウンターがあり、
何脚かのスツールが並んでいます。


彼はカウンターの方が好きなようです。
背の高いスツールに腰掛け、脚を組み、
こっちを見て微笑んでいます。


いや、
そのおしゃれなエリア何???


私「えっと……一緒に厨二病ごっこする?」

彼「いや、ええよ」

片手を挙げ、スパッと断られました。


彼「そもそも厨二病って何?」

岬と夏海「厨二病をご存知ない!?!?」


オタク二人をざわめかせる一般人の彼です。
彼はずっと好きなスポーツをしていたので、
アニメに関わりが薄いんですよね。


岬と夏海に厨二病の説明を受け、
「あぁ、松月ちゃんが好きなやつか」と
納得していました。その納得も嫌。


「厨二病ってことは病気なん?」


その質問も
厨二病に馴染みのない人すぎて眩しい。


「いや、病気ではないですね。

思春期に見られるそれは成長過程ですけど、
大人になってもときめくなら生き様っていうか、

俺は、厨二病は治すものじゃなく、
育むものだと思ってます」


夏海くんがまっすぐ彼を見つめて言いました。
なにこの誇り高いオタク。


夏海くんってどういう人物かと考えるとき、
誇り高さというのは重要なワードです。
自分の好きなものを堂々と大切にできる子です。



好きになったものを深く掘り下げ、
一人で究め続けた結果、
孤高のオタクを極める習性があります。
さすが月下の独奏者(ソリスト)


彼「そうなんや。
小説のアイデアにもなる感じ?」

夏海「まさにそうです!」

彼「ほな、書く人には必要やな。
楽しんで」


正確には、厨二病と共に生きていると
書かずにはいられないのが私なんですが、
彼はふわっとあたたかく理解してくれました。

彼のこういう、
「俺はわかれへんけど、大事なもんなんやな」
って認めてくれるスタンスがとても好きです。


それに、
いつも堂々としていられる人って
かっこいいですよね。


私「夏海くんっていいよね」

岬「そりゃいいっすよ。
けど、どういう意味で言ってます?

半端な気持ちで
兄さんについて俺と語ろうとしてんなら
やめた方がいいっすわ。

作者に勝ち目ないんで」

私「なんで作者にマウント取ろうとするの、
ブラコン」

前にも書きましたが、もう一度。
岬は重めのブラコンです!!!


なんでそんなにブラコンなのか
私もまだわかってない節があります。
また更新しますね。

今日も読んでくださってありがとうございます。


それでは、また。


→つづき


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