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【今回のジェノサイドについて         】(夢日記)

15854人。今回、怪獣化してしまった僕が殺した人数です。現時点での発表ですが、さらにもっと増えるかもしれません。
始まりは温泉でした。大浴場に並んだパチンコ台がメンテナンス中であることに腹を立て、ホームセンターへ向かったところ、黒いフードの男3人に襲われ有り金を全てを取られてしまいました。
そのことに妻は本気で怒ってくれました。そしてなんとかして取り返そうと言ってくれました。体育館の上部にかかる渡り廊下で例の男たちと出会い、金を返すように言いました。しかし男たちは拒否しました。人を馬鹿にするようにニヤニヤと笑っていました。
そしてバールで娘を殺されたとき、僕は怪獣になりました。
着ていたカッパは赤くなり、巨大化しました。
ちょうどその時間は下校時間だったため、街にはランドセルを背負った小さな子供たちがいました。
こちらには気がついていません。僕はビームを放ちました。この時の意識は僕のものではないかのようで、どこから発射したかはわかりませんでした。
下校中の子供たちの列に直撃し、その周りの建物も破壊しました。
僕が覚えているのは3.4発くらいです。

気がつくと僕は瓦礫の中にいました。何か取り返しのつかないことをしてしまったという漠然とした気持ちと、最初に子供達に放ったビームのシーンがフラッシュバックし、考えられないような罪悪感に襲われました。妻が現れ笑顔で「逃げよう」と言ってくれました。携帯電話を見ると連絡がすごいことになっていました。ニュースで怪獣化した僕を見た仕事の同僚からの連絡でした。
携帯を捨て、そこからは妻と行動を共にしました。

無人になったホームセンターでリュックなどを手に入れました。妻は昔のようにはしゃいでいて、とても楽しい買い物でした。
人の気配がしました。妻にここで一旦別れようと言いました。集合場所は定食屋さんと言いました。これから先、どうなるかはわかりません。僕は捕まるかもしれないし、殺されるかもしれません。妻も共犯として捕まるかもしれません。ですが、定食屋さんに16:00に集合と言いました。夜の部が始まるのが早い定食屋です。約束は素敵なものだなと思いました。

妻と別れた後、ホームセンターの入り口付近で男二人と会いました。赤いフードを深く被り、付け髭をしていたのでバレませんでした。これならいけるかもしれないと僕は思いました。日常生活に戻れるのではないかと。しかし、仕事中にフードをかぶるわけにはいきませんし、同僚には怪獣だとバレています。
そんなことを考えていたら、今日は社長交代の記念パーティーが会社であることを思い出しました。
優しい新社長なら怪獣になったことも受け入れてくれるのではないかと、淡い期待を抱きパーティー会場へ向かいました。

道の途中、巨大化してしまい、道に沿ってビームを放つという遊びをしました。人には当たりませんでしたが、倒壊した家の中には何人かいたように感じます。怪獣になると人間の呼吸や波長がわかるようになります。
そのあとは、ビームで街を六畳間のように区切り、それをひっくり返したりして遊びました。

僕はパーティー会場に着きました。スタッフは会場設営で大忙しです。会場の上の渡り廊下に隠れてうずくまっていると、同僚の女性が二人のスタッフと話しながら近づいてきました。殺そうか迷いましたが、そのままうずくまっていると、彼女は浮浪者だと勘違いしてくれたようで通り過ぎました。
会場の設営は終わっており、パーティー出席者は着席していました。僕は新社長のところへ行き、「お疲れ様です」とフードを取り挨拶をしましたが、驚いた表情で「お、お疲れ様」と言われました。

パーティー開始の挨拶が始まるためシンとした雰囲気の中、僕は同僚たちに睨まれていました。それを直視することはできず、ただただ俯いていました。
僕は「自首したいです」と泣きながら訴えました。その方がいいと周りは優しく言ってくれました。
僕は妻と約束していることを思い出し携帯を見ると連絡が来ていません。もう16:30なのにおかしいなと思いました。周りから優しく声をかけてもらっていたのに気が気でなくなり、僕は妻と約束した定食屋に向かうことにしました。

妻は定食屋にいませんでした。約束を取り違えるはずなどないので、きっと捕まったか襲われて殺されたかしたのでしょう。定食屋の備え付けのテレビは、僕と妻のことを報道し続けています。全ての人に顔は割れています。

妻を失い、子供たちを殺した罪悪感、歪む視界、自首したいという気持ち、怪獣になりたいという気持ち、もう壊したくない、全てを破壊したい、もうリセットしたい。

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ここでオレは目が覚めた。不思議と最悪の寝覚めではなかった。意味が不明だが、見てしまったんだからしょうがない。夢診断するのならどういう結果になるのだろう。占い師かフロイトさんに聞いてみたいものである。

不思議なのは、右側で夢を見て、左側で上の文章を朗読している自分がいたことである。
左側の朗読をそのまま文章にしたのが上の文章である。


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