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【考察】メンタルの弱い僕が先輩(上司)と仕事をすることについて


ある程度の規模の会社、共同体、チーム…に属していると必ず先輩が存在する。
いや会社に属さず個人的な活動をしてる人だってその道の先輩と呼べる人が思い浮かぶものだろう。これを読んでる人は是非先輩の顔をイメージしてほしい。特に嫌な感じの先輩上司とかを思い浮かべてほしい。

ここで言う先輩とは、年齢がどうかとか間柄がどうとかは関係ない。自分より先にその活動を始めた人はみんな先輩だ。親や学校の先生だって先輩に当たることもある。

そんな先輩たちの近くで窮屈な思いをしているという人はいないだろうか。


僕が入社した薬局にも大量に先輩(上司)がいた。(というか薬剤師の先輩とかを考えれば全国に30万人くらい存在するはずだ。)

社会経験が殆どない新人の身からすると、先輩が既に道を作ってくれていて、道の進み方を教えてくれて、それに従って進んでいけばいいというのは、ありがたいし効率が良い感じがする。
一方で、そういう教えられた道から逸脱すると厳しい批判や評価を受けることがあり、できない自分が何故か劣っているような感じがして苦しくなる場面もある。場合によっては、「そんな道やマニュアルを作った先輩側が悪いんだ」と、道を外れた自分を内心肯定するかのように逆ギレしたくもなる。
世界に僕は一人しかいないし、僕専用のマニュアルなんて存在しないから仕方がない。


そんな風に、新人が既存の道を進もうとする時、必ずポジティブな面・ネガティブな面にぶち当たる。僕のメンタルは貧弱で、ネガティブな面を引きずってしまうことが多い。だからもう少し詳しく、上司と働くうえでの僕の心情を考察してみた。


ミスをして先輩から注意された時とかによく「申し訳ないです」とか「すみません」とか言うと思う。僕は日常的にこの言葉を多用してしまっている。

では、何がどのように「申し訳ない」のだろうか。

一つ答えとして思うのは、「自分のミスによって、他人が築き上げてきたものが崩れ、そのミスを修正しようとする人の労力、時間を奪ってしまうことが申し訳ない」というものだ。
だから究極的に利己主義で自分の道をただ突き進める人は「申し訳ない」なんてまず思わない。

だけど、僕はどうしても誰かが必死に作ったであろう道を意識してしまう。そして外れた僕をフォローしてくれようとする人を見ると心が痛む。
繊細で周りの人に気を遣えていて偉いだろうとか、もっと鈍感になって自分のことだけ考えたい、とかと言いたいのではない。
結局、このような罪悪感や悩みの原因は、「他人が作り上げてきた物を尊重して守りたい」という気持ちに由来するんだと改めて気づいたのである。

ではどうすればいいか。
鈍感になろうとする。他人の作り上げたものを軽視して、自分優先で考えようとする。やっぱりそうはなりたくない。周りに共感できる人間の方が人生豊かだと思うからだ。

そこで僕が先輩と働く上で必要だと思うマインドセットは現時点でこうである。

まずは今まで通り誰かが作ってくれた道を意識して、そこに費やした労力や時間を最大限尊重する。
そして、他人からの指摘や評価(プラスもマイナスも)があれば「他人の作った道」と「自分の道」がズレていたことを認識することに役立てる。ズレがあることを当然のものとして受け入れる。
最後に「自分の道」が存在することに誇りを持ち、必要だと思えば「自分の道」を修正する。この段階まできたら徹底的に自分に向き合って修正する。

このサイクルをひたすら回し、自分のことで精一杯な状態を保てるかが重要だと思う。

上記のマインドセットは、繊細↔︎鈍感、自責↔︎他責、利己的↔︎利他的のような軸とは少し違う。だから、「もっと自分の責任を感じろ」みたいに、そんな軸でマインド面を批判する人は無視しておけばいい。


だから今後、マニュアル通り仕事をさせてもらえて上手くいっている時は「楽してるなあ、ありがたいなあ」と思うことにする。
逆に道から外れた挑戦をしたり、ミスした時は「自分らしく闘ってるなあ、今後どう行動しようか」と思うことにする。

そのようなシンプルなマインドでいれば、不器用な僕でも乗り越えられそうだし、自分の道を確立できそうな気がする。


最終的には話がタイトルにある「先輩」というより他人との接し方、という話になっていた。どんな人間関係にも当てはまることなんだろう。ただ、指摘やアドバイスを受けやすいのは、上司、先生、親などの先輩なのでこれからもそのような場で活かしていきたい。



ここまで読んでくれてありがとうございました。
あと、見出しの写真は滋賀のラコリーナ近江八幡で食べたバームクーヘンです。焼いてるところを見られるし、周りの自然あふれる独特な世界観の風景が素敵でした。(2022.11.30)

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