建設業における教育について
皆さんこんにちは。
皆さんの職場における教育はどういう教育でしょうか?
会議室でマニュアルに従って行っていますか?それとも現場でOJT(現場や職場で実務をすることにより知識や技術習得を行う教育手法のこと、オン、ザ、ジョブ、トレーニングの略)を行っていますか?
そんな教育についてお話させていただきます。
私の職業でもある消防設備士は消防設備に関わる勉強(消防法令、建築関係法令、電気関係法令、労働関係法令など)はもちろんのこと、多種類の消防用設備等の仕組みを把握して安全に、かつ迅速正確に業務を遂行しなければなりませんし、お客様や元請様とのやり取り(いわゆるコミュニケーション)も行わなければならず多種多様なスキルを求められます。
たとえば共同住宅(マンションなど)の法令点検を行う場合に個人の住居内に入らせてもらう場合がありますがこの時に
身だしなみがキチンとしている
ちゃんと挨拶ができる
入室マナー(いわゆる一般常識)を守れる
住居内の消防用設備を正確に点検でき不具合を発見できる
住居人へ設備の説明や取扱い方を説明できる
不具合があった場合に責任者への報告及び住居人への説明ができる
上記の事が出来ないと業務が思うように遂行できませんので消防設備士は意外と大変な職種でもありますが、やりがいがありますので私はもう14年続けています。
マナーやルールについての教育は会議室などでマニュアルに沿って教育することが可能ですが、技術的な部分(点検方法や機器の取扱いなど)についてはマニュアルでは解りづらい部分もあるのでOJTで教育している会社も多いのではないでしょうか?
ちなみに消防用設備等の点検方法は「点検実務必携」という書籍に全て記載があるのですが非常に抽象的な表現であり、ある程度の事しか理解する事ができませんので、具体的な部分についてはOJTに勝るものはありません。
ただOJTにおいて点検方法や機器の取扱いを教育する場合にも気をつけたい部分があります。
やり方と仕組みについて
OJTで実際に機器の取扱い方や点検方法について教育する時に、いわゆる「やり方」だけを教えていませんか?
例えば「このボタンを押せば良い」とか「このバルブを開ければ良い」という教え方です。
この場合、機器の操作方法の説明になりがちで機器の仕組みについて理解が進まない場合があるので良いOJTとはならない場合があります。
仕組みについて理解させるなら「このボタンを押すと○○が動いて○○が起動するから○○が確認できるよね」という教え方が良いかと思います。
消防用設備もそうですが機器の仕組みを理解していないと正しい点検はおろか最悪機器を壊してしまう場合もありますし、万が一のトラブルの時に対応が出来ない(処理できない)場合があるので非常に大切です。
最後に
一言で教育と言ってもやり方・教え方は人それぞれですが、ただやり方だけ教えた場合にそれがはたして教育と言えるのでしょうか?
私的にやり方だけ教えるというのは教科書を朗読するだけの事と同じだと思っていますので、それでは誰でもできるのではないのでしょうか?
教科書を読んだだけでは中々理解できない部分を理解させるのが教育だと思っているので、私がOJTを行うなら仕組みを理解していただけるような教え方を心がけたいです。
当社の企業理念でもありますように「知識は武器」なので、一人でも多くの方が実践的な知識を身につけて作業を効率良く正確に終わらすことができるそんな教育が世の中に広まってほしいなぁと思います。
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