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吉田松陰式読書ノート

読書ノートと吉田松陰と私


吉田松陰が提唱した読書ノート

吉田松陰は江戸時代後期の武士であり、教育者としても知られています。
明治維新の精神的指導者とも言われ、安政4年(1857年)に叔父が主宰していた松下村塾の名を引き継ぎ、杉家の敷地に松下村塾を開塾する。この松下村塾において松陰は久坂玄瑞高杉晋作伊藤博文など、明治時代をつくっていった人材を多く輩出しています。

吉田松陰と言えば、松下村塾を開いて多くの志士を育てたこと、ペリーの黒船に乗り込もうとしたエピソードや、『講孟余話』を残したことで有名ですが、あまり知られていない事実に、彼が大変な「読書家」だったことが挙げられます。彼は黒船への密航計画を自首して、地元・萩の野山獄に入れられたのですが、その獄中にいた約3年の間に、何と1460冊もの書物を読破しています。実に1カ月あたり約40冊というハイペースです。

そんな吉田松陰が、弟子たちに教えていたのは、抄録することでした。
読書のエネルギーの半分は、抄録に使うように指導していたと言われています。これが、読書ノートの始まりとも言われているのです。

抄録というのは、

しょうろく【抄録】
《名・ス他》原文から要点を書きぬくこと。ぬきがき。特に、学術文献などの内容の要点をぬき出して、短くまとめた文章。

Oxford Languages and Googleより抜粋

要するに『抜き書き』のことですね。



吉田松陰式読書ノートの書き方

では、吉田松陰の言う『抄録』というのはどのように書くのでしょう。
ここでは、当時の吉田松陰の読書ノートの再現をしてみましょう。

本を読みながら、心が動いた箇所、心の響いた文章を抜き書きする

吉田松陰の抄録

これだけです。
「え!?これだけ?!」
と驚かれたかもしれません。
これだけで、本のインプットには効果てきめんであると吉田松陰は考えていたようです。

『本を読みながら抄録する』ことは、本を熟読したり、精読したり、繰り返して読むことと同様の効果があるのです。
手書きで書き写すことにより、より強く本の内容が頭の中に残っていくのです。これは、脳科学の分野でも非常に効果が高いと言われている方法の一つです。脳を刺激するんですね。


読み返すという効果

アウトプットとして書いた抄録を、読み返すことの効果についても、吉田松陰は説いています。
「今年の抄録は、来年見ると自分の拙さがわかる」
と言っているのです。

『来年の自分が、この抄録を読み返してみると、今年の自分よりも成長したことを実感できる』
と言っているのですね。
これは、抄録(読書ノート)の読み返しの大切さを説かれているのです。

読書ノートというものを、読み返したりすることは少ないと思いますが、吉田松陰が言われているのですから、読み返すという行為を、タスクの一つとして行動してみると、成長した自分自身を感じられるかも知れませんね。


私の読書ノートとの共通点

ここまで吉田松陰の抄録についてお話ししましたが、私の読書ノートを知っている方は気づかれたと思います。
そうです。
ほとんど一緒、いえ、瓜二つなのです。

これは、私が吉田松陰の真似をしたわけでも、もちろん、吉田松陰が私の真似をしたわけでもありませんw
偶然の一致なのです。

ですから、私がこの事実を知り、いち早く記事にして皆様にお届けした理由が、なんとなくお分かりになると思います。
嬉しかったのです!
あの、吉田松陰が、本の記録として私と同じ読書ノートを付けていたことが、心から嬉しかったのです。

しかし、私の読書ノートは『抜き書きして終わり』ではありません。
そこから、自分自身の内省というものがついてきます。
その点では少し違うものの、ほとんど書いている内容は同じであるという、本当に偶然の産物にしては出来すぎな贈り物をいただいた気分でした。


抄録を書いてみませんか

この記事をここまで読んでくださった皆様も、読書をしながら心に響いた箇所や文章を抜き書きしてみませんか。
そんな抜き書きしたノートは、何よりも大切なことが書かれている、宝物となります。
自分にとっては、心を動かす文章の、随筆集のような存在になります。
肌身離さず持っていたくなるノートになるのではないでしょうか。

この抄録の良いところは、『本が途中読みでも書き進められる』という点です。本を最後まで読まないと、読書ノートは書けませんが、抄録なら途中読みでもどんどんと書けるため、書いていくことがとても楽しくなります。

読んで、書いて、読んで、書く。
そうして書き溜めた抄録を、読み返して、自らの成長を感じる。
まさに、読書が自分の成長記録になるという形、そのものなのだと思わせてくれる抄録。

今回は、吉田松陰の抄録についてのお話でした。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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