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輸出している日本語にある魅力

憧れられる日本語はどういう存在なのか


外来語で発展した日本と憧れられる日本

江戸時代の終盤、鎖国をしていた日本にペリーが来航して以来、日本は飛躍的な発展を遂げていきます。

その中でも、象徴的なのは、外来語でしょう。
異国の文化というものを、完全に断っていた日本国民にとって、外国の物はなんでも珍しく、新しかったことでしょうね。

直訳で意味が通じる者は、日本語に訳されたものの、そのほとんどは『和製英語』か『英語其の物』で解釈されました。

それまでの日本には存在すらしていなかったものです。
「これが、コーヒーです」
と言われれば、そうか! コーヒーというのか! と納得してしまいます。
「いや、これはアメリカ風黒茶じゃろう」
という人もいたかもしれませんが、コーヒーにしてしまった方が、簡単で分かりやすい。もう、コーヒーでいいじゃないか、ということになったのだと思います。
こうして、他の言葉も、“聞こえた雰囲気”を言葉にして、作られたのではないでしょうか。

こうして、異国の文化と、今まで培った日本の文化の融合は、化学反応を起こしました。240年間続いた江戸の文化を礎に、とんでもないスピードで文化が発展していきました。

ここでひとつ、特筆すべきなどは、240年間、ほとんどを自国の文化だけで発展してきた江戸文化でも、浮世絵は海外に衝撃を与えていることです。
日本では、外国に憧れている人が多いですが、実は日本も外国の人たちに憧れられる力があることを忘れがちです。

外国の人たちに、憧れられたり、尊敬されていることで、記憶に新しのは「お・も・て・な・し」ですね。「日本人のおもてなし文化」として世界で話題に上りましたね。

最近では「kawaii(かわいい)」や「oshi(推し)」などが、日本語のまま、海外では使われているようです。

日本のアイドルは、世界に誇れる文化になりましたね。
いままでの日本は、車や電化製品など製造業で力を示してきましたが、今では日本特有の文化を世界に示しています。

しかし、こうした世界に評価されている言葉にこそ、日本が元気になる秘訣が潜んでいるような気がします。
こうした、アイドルのように日本特有の文化をもっと誇れるように、世界の「推し文化」からも学んでいきたいですね。

世界の「推し文化」の代表として思い浮かぶのは、「K-POPアイドル」でしょう。
「K-POPアイドル」は、「ファン」と「推し」の明確な違いを示しています。例えば、「ファン」というのは好きの延長線上にあるのに対し、「推し」というのは人生そのものを表しています。
何かしらの人生の選択をする際に、「推し活」をするために交通の便がいい場所に住んだり、服を買うときも「推し」のカラーを選択肢の最優先として買います。「推し」のグッズはもちろん、「推し」のLIVEには毎回欠かさず行きます。

つまり「推しの文化」は、「人生の選択肢の中に入ってくるもの」なのです。
「推し活」は経済を回しています。国を元気にしているのです。
そして、その『推し活』そのものは、日本から生まれています。

こうした『推し活』を、もっと日本の誇れる武器として、これからも磨いていくと、日本も世界トップレベルの経済成長を成すこともできるのだと信じています。

『oshi』という言葉として、そのまま海外で使われている点を見ても、他に翻訳しようのない言葉であると理解されています。
私たち日本人が、『外来語』によって新しい文化や思想を学び、素晴らしい成長を遂げたように、海外にもまた影響を与えているのです。

言葉によって、『言葉の意味』が概念として認識され、その言葉が世界に元気を与えているのです。
こんなに素晴らしい言葉自体を、輸出されて喜ぶだけではなく、意味を考えてもう一度しつかりと受け止めていくことが大切なのではないでしょうか。

『かわいい』や『推し』など、世界で評価されているこれらの言葉を、もう一度、考えてみましょう! きっと素敵な未来が、そこにはあるはずです。


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