見出し画像

下は30キロから上は140キロまで

エゾ鹿の話です。
この時期(現在:2024年10月2日)になると
今年生まれた子供鹿から立派な角のオス鹿までいろいろな鹿が右往左往縦横無尽に現れます。

今日、たくさんの鹿に出会い解体しました。
まだ皮が被った角をしているピンコ(枝分かれしてない角のオス鹿)やそもそも角の生えてないオス鹿。もう尖りに尖った喧嘩角を向けてきそうな巨体のオス鹿。
小さくて春先に生まれたばかりのメスもいました。

5体の大小さまざまな鹿たちを前に僕は腕が太くなる思いです。
実際こんな生活を繰り返していると前腕が発達します。それが少し楽しみでもあり、疲労感のバロメーターでもあります。
問題は長時間蒸れるような衣服や手袋を纏っているせいか発疹が現れることがあります。作業中は大丈夫ですが、帰り道の運転中に突然痒くなってきて大変でした。何が原因なのかいまだに確定診断はもらってませんがなんか長時間が良くないんだろうなと思ってます。1,2頭解体してもならないですし。

今日の鹿はとても大きく140キロはありました。吊るした時に測定します。
これが本当に大変だ。運搬だけで体力が失われるのを感じる。これをもっと快適にする必要がある。それを日々考えている。軽トラに板をかけてスロープを作るだけではもう戦えないのだ。
ウインチを取り付けて電気の力で引き上げる必要があるのかもしれない。滑車を利用して軽くできればいいのですが、何せ僕の軽トラには幌がついているのでそれも踏まえて考えないといけません。

あぁ、デカかったな。脂も厚かったな。鹿の脂身を食べるのは大変だぞ。融点が高いからね。

明日の朝に捕獲がなければ少しゆっくりしたいなと思うほどには巨体を動かすというだけでダメージを受けました。
でもまぁ、ヒグマはもっと大きいしな。がんばろがんばろ。

他の方もサポートしてますよ