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ご主人に「遺言書」を書いてもらいたいときに読んで下さい。

にんにちは、司法書士のよこやまです。

遺言書を残してもらわない
ゆくゆく困ったことになってしまう。

そんなことはわかっているけど・・・・

なかなか、「私のために、遺言書を残して下さい!!」
と主人には言いづらい。
そんなご相談をお受けすることも。。

〇どうして言いづらいのでしょうか?

それは人の特性に起因するようです
誰かに何かをお願いする/助けるを求める行為を人は避けたい
感じる傾向にあるでしょう。

以前、冬の凍てつく寒さの日に
凍結した道路で転倒してしまった方に

私が「大丈夫ですか?」と声をかけたら
「大丈夫です」と明らかに大丈夫そうには見えないにも
かかわらず、返事が返ってきたことがあります。

皆さんも同じような経験があるのではないでしょうか?

頭を強く打って、立ち上がれそうもありませんので
救急者を呼んでいただけませんか?

などなど、お願いすることはなかなか勇気がいるのかもしれません


このことは夫婦の間柄でも、同じです。

私のために〇〇をして下さいとはなかなか言いづらい。

では、どうしたら言いやすくなのか?

私の経験上、まずは奥さんがご主人のために遺言書を作ることです。

例えば、お子さんのいないご家庭であれば

遺言書を残さなければ、亡くなった配偶者のご両親又は兄弟姉妹と遺産分割の協議が必要になってしまう。

それを避けるために、ご主人が困らないように

私は、あなたのために遺言書を作りました。

だから、あなたも私のために遺言書を残してほしいと・・
お願いするのはどうでしょうか?

自分でご主人のために(困らないように)遺言書を作成したことで
話の切っ掛けを作ることがでます。

また、人は何か施し(プレゼント)を受けるとお返しをしなければ
ならないと感じる習性があるようです。

これを心理学の世界で、「返報性の原理」と呼ぶみたいです。

有名な話ですと、スーパーの試食販売です。無料だからとパクパク食べていたら、いつの間にか買っていたというような経験、誰しもあるのではないでしょうか笑

ただ、この方法でご主人が遺言書を作ることに同意、共感したとして、
なかなか行動できない場合があります。

そのことについては、また次の機会に


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