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片目猫ミイと出会うまで②~預かりボランティア編~

訪問ありがとうございます。昨日の投稿をご覧いただいた方、ありがとうございます。今日はじめましての皆さま、私がこのnoteを始めた理由について、ぜひ下記の最初の投稿をお読みいただけたら嬉しいです。

さて、なかなか本題のミイとの出会いにたどり着けておりませんが、本日もタイトル「片目猫ミイと出会うまで」ということで、まだ出会いません(笑)ごめんなさい。

昨日は「シェルターボランティア」となったことで経験した衝撃の数々、その中でも「多頭飼育崩壊」について、触れました。今日は、動物愛護団体にとって、1年の中でも最も戦場と化す、猫界の「繁殖期」の時期にいよいよ突入したあたりから、お話をさせていただきます。

「繁殖期」突入。日々戦場。

猫は1年の中で春から秋にかけて発情期があります。猫を保護している動物愛護団体にとって、このシーズンは、もはや戦場です…。子猫が次から次へと愛護センターに収容され、次から次へと動物愛護団体にやってきます。私が活動する団体も例外ではありません。

この期間に保護されてくる子猫は、本当に生まれたてほやほやの、離乳前の子猫から少し育った子猫までさまざま。その中でも、離乳前の子に関しては、一刻をも争うケースがほとんどで、人手に限りがあり、毎日のように動物が収容される愛護センターでは、あまり長い間子猫を置いておくことはできません。多くの場合は、愛護センターに登録されている団体やボランティアさんに連絡が入り、すぐに子猫はわたっていきます。動物愛護団体にしても、スペースや人材、物資に限りがあり、愛護センターにいる命を、すべては助けられないという状況の中、離乳前の乳飲み子は愛護センターから引き出す優先順位が高くなります。保護された時点で状態の悪い子も多く、目や鼻が猫ヘルペスなどによりぐじゅぐじゅになっていたりするケースもしばしば。すぐに医療措置が必要な子も多いです。

また、実際にお世話を始めると数時間おきの哺乳に加え、点眼や点鼻などの投薬、そしてまだ自力で排泄もできないため、食後には排泄も促したりと四六時中べったりでお世話をし続けます。(自然界では、母猫が子猫のお尻などを舐めることで刺激をし、排泄を促します。)

でも、そんな風に時間を割いて、献身的にお世話を続けても、母猫からの初乳を十分に飲めていなかった子たちは、そうでない子と比較すると、さまざまな病気にかかりやすかったり、かかった時には重症化してしまいやすかったりと、あっという間に命を落としてしまうことが多いのです。実際に、私が一時お世話をした子たちの中にも、残念ながら、その後しばらくして体調が急変し、亡くなってしまった子は何頭もいます。

そんな過酷な「哺乳ボランティア」に、私はなっていたのです。

平日は会社員。週末は乳母と化す。

当時、何を思って手をあげてしまったのか、まったく思い出せないのですが、シェルターに通って保護動物のお世話をしていたはずの私は、なぜか気づいたら、週末になると自宅に子猫がいて、哺乳をする、という「哺乳ボランティア」(団体によってはミルクボランティアと言われます)になっていました。これが「シェルターボランティア」から「預かりボランティア」へと活動を変化させたきっかけです。

とはいえ、平日は(当時はペーペーで要領も悪かったこともあり)24時を回っても会社にいることがあるような、そんな生活。そのため、「哺乳ボランティア」として子猫を預かり、お世話ができたのは週末だけでした。

平日に他のボランティアさんがお世話をされていた子たちを、週末だけ受け取り、お世話をして、次のボランティアさんにつないだり、愛護センターから来たばかりの子を団体に迎えに行き、長期で預かれる方までのつなぎとして週末にお世話をしたり、そんな風にして週末を過ごすようになりました。

子猫を預かっている週末はもちろん、出かけることもできません。3時間おきに哺乳をするため、夜中もほとんど寝ずにお世話をして、月曜日の朝一出勤前に次のボランティアさんにつなぐこともありました。週末に子猫が来ていた翌週は、もう寝不足でヘロヘロ…。仕事に全く影響がなかったかと言われると、うそになる、そんな状況でした。(仕事関係の皆さま、ごめんなさい。)

それでも子猫のかわいさは、その大変さをはるかに凌駕するのです。(とはいえ、記憶する限り、私はあまりに危険すぎる状態の子や、小さすぎる子は預かっていなかったと思います。)

そんな週末保育園状態を続ける中で、ついに運命の日を迎えます。

いよいよ運命の(?)出会い。と、ちょっとその前に…。

「哺乳ボランティア」という形で、それまでの「シェルターボランティア」のみの活動から、「預かりボランティア」としての活動も始めて数か月が経った、2015年の8月2日、団体のボランティアの連絡網に「離乳済みで少し育った、お留守番のできる子猫を預かれる人はいませんか?」と投稿がされます。

離乳も済んでいて、お留守番もできるならば、長期預かりボラさんが見つかるまでなら預かれるな。

入れ替わり、立ち替わり、自宅に子猫が出入りをしていた私は、この時すでに感覚が麻痺し始めていたのでしょう(笑)。短期とはいえ、週末ではなく、しばらく猫を預かることを決意します。そして、翌日、2015年8月3日月曜日、仕事帰りに団体に猫を迎えに行くことになります。

ところがどっこい。

迎えに行く当日になって、話は思わぬ方向へ急展開します。子猫を迎えに行くはずだったのに、いよいよ片目猫ミイ(老猫)との出会いです。(あれ?)そのあたりのばたばたは、また明日。

ミイとの出会いに移る、ちょっとその前に、せっかくなのでかわいい子猫たちを、写真で少しご紹介。

初めて我が家でお預かりした子たち。ここまで育っていても、後に4頭のうち3頭が亡くなりました。1人になった白黒の子は他の一人っ子の子猫と共に里親さんに迎えられました。

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トリモチにかかってしまっていた子。トリモチを取るのが天才的に上手なベテランボラさんのもとへ移るまでの少し間、我が家にやってきました。ぺったぺたのベッタベタで。

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顔が濃ゆい…今では素敵な里親さんのもとで暮らしています。

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そして、4頭とも、とてつもなくかわいいお顔だったこたち。
この子たちも2頭ずつ、兄弟でもらわれていきました。

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最後に、元気いっぱいで、大騒ぎだった子たち。団体から電車で我が家に移動する際の、電車に乗り合わせた人たちの不思議そうな目線が忘れられません…(笑)この兄弟は一頭だけとっても体が弱くて、我が家を通り過ぎて行った後、ベテランボラさんのもとで頑張り抜きましたが、亡くなりました。他の3頭はそれぞれ2頭と1頭で素敵なご家族のもとへ。

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今見返してもみんな愛しい…。

今日はここまで!次回いよいよ、ミイとの出会い編です。

本日もご覧いただき、ありがとうございました!


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