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最初から読むときはこちら 前の話はこちら 15 あれから6年の歳月が過ぎた。…
最初から読むときはこちら 前の話はこちら 14 季節が流れた。 あの文化祭…
最初から読むときはこちら 前の話はこちら 13 「ねぇ……」 「えっ」 「何か……
はじめから読むときはこちら 前の話はこちら 12 今この瞬間、憧れの人の凡て…
はじめから読むときはこちら 前の話はこちら 11 一夜明け、文化祭2日目が訪…
はじめから読むときはこちら 前の話はこちら 10 任された以上はと思い張り…
はじめから読むときはこちら 前の話はこちら 9 一夜明け、文化祭当日の朝。 部室へ向かう足どりは鉛のように重かった。 (部屋に入ったら、まず頭を下げよう。何か言われる前に……。それから、それから……) 普通に考えて神聖な実験室を私欲で汚した罪は謝ったくらいで許してはもらえないだろう。 部長のシベリアブリザードのような視線、そして落雷のようなお叱りを想像するだけでマゾヒステリックな悦びが━━。 こほん。あ、いや……兎も角、あのような一時の気の迷いで最
はじめから読むときはこちら 前の話はこちら 8 いったいどれだけの時間が経…
はじめから読むときはこちら 前の話はこちら 7 仮想現実とはいえ、…
はじめから読むときはこちら 前の話はこちら 6 ヘッドセットとグローブをつ…
はじめから読むときはこちら 前の話はこちら 5 あれから一月が過ぎた。 …
はじめから読むときはこちら 前の話はこちら 4 食事の片付けが済んだ後、ぼ…
はじめから読むときはこちら 前の話はこちら 3 部屋に戻ると、 湯上がりの…
前の話はこちら 2 紐緒部長のことが好きだ。 そんな気持ちにはっきりと自覚的になったのは入部から数ヵ月経過した8月、夏休みの合宿のときであった。 合宿とはいっても電脳部は運動部のように朝から晩まで走ったり練習したりするわけではない。部長の論文(学生コンテストなどではなく、一般向けの専門家が集まる学会に出すシロモノだ。その分厳しい目に晒されることは言うまでもない)の執筆作業をカンヅメで進めるのが目的だ。 ぼくはそのためのデータ整理や、グラフや表など作図作