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読書感想文「三体Ⅱ暗黒森林(下)」

 前作から約200年後に目覚めたルオジー&シーチアンとそのテクノロジーの進化、人類の変わった所と変わらない所に触れるパートと宇宙軍の戦いを描いた下巻。

あらすじ

 200年の冬眠から目覚めると、想像していた以上に進化したテクノロジーにより、三体世界の侵略はもはや脅威ではなく、地球には楽勝ムードが漂っていた。しかし、ラオジーは謎の勢力から命を狙われ続ける。一方、宇宙戦艦「自然選択」の艦長代行になった章北海は三体世界からの先行勢力「水滴」との邂逅の前に独断で戦線離脱を図る。

 ここからはぜひ映像で観たいなぁって思いました。広告だらけの街と衣服って結構ありそうだなって思ったし、壁でもどこでもタップしたらネットに繋がるって考えもつかなかった未来像がワクワクしました。
 太陽系内であればもう余裕で行き来できるようになっても結局戦いの決着は人間同士の心理が鍵を握るというのがとても面白かったです。暗黒森林というタイトル回収と上巻のファーストシーンがラストシーンに繋がる演出など、めちゃめちゃ面白かったです。本場中国ではこの暗黒森林がフェルミのパラドックスの答えの一つになっているというのもすごいことですよね。
 二世紀経っても民衆の華麗な手のひら返しが健在なのもクスッとしてしまいました。三巻はどうなるんだろう? 図書館が貸出中のままでいつ読めるかわからんので要課金かもしれないです。

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