パーキングによくいるモンスター

彼女が片足歩行になってから気がついたんだけど。

車椅子パーキングゾーンに、わりかし凄いモンスターがいる。
俺自身、松葉杖とか補助具使ってても停めるの躊躇するんだよわりと。
「あ、でもこの後車椅子の人が来るかもなぁ」
とかビビリの俺は思っちゃうわけ。
でもまぁ、結局停めるんだが。
ドアを広く開けないと、助手席で補助具が装着できないんだわ。

でまぁでも、車椅子ゾーンが満車なときとかあるわけ。
特にコンビニとか台数が少ないしね?
「あぁ、塞がってるからしょうがねぇかあ」
って感じでスルーするんだけど。
その後「同じように苦労してる人がいるんだなぁ」って感じで乗り込む人をチラ見したりする。
で見てみた結果、

いやただの健常の胡散臭いおっさんやん!

ってのが実は今まで100%なのよ。
どう見ても健常。どこから見ても身体に不自由ない。
いやいやいやいや……待てよ? と思うじゃん。
何回も見るわけそれから。どんな人が車椅子ゾーンに停めてんのかなみたいな。

100%健常のおっさんなんだよ。

しかも共通点がある。
ファッションセンスがまずない。大きなお世話だが。
よくわかんない青いTに紺ジャケとか。
クソみたいなYシャツにクソスラックスとか。
で、皆ほぼほぼYシャツがベルトから出てる。これマジ確率がクソ高い。
年齢は50代が多い。

でまあ、厚顔無恥だなぁ、と思いつつ顔をよく見てみるんだけど、なんつんだろ。駄目とかではない。カッコよくないとかでもない。ましてDQNとかでもない。
なんかモンスター顔なんだよ。
俺の人生においてこういう顔とは1度も関わらねーだろうなみたいな。
闇金ウシジマくんに出てくる客みたいな感じで、みんな黒目がデカい。
昆虫と一緒で、何を考えてるのかよくわからん雰囲気って言うのか。

でまぁ、あいつらなりに言い分がありそうなのは大体想像できるじゃん。
「いやあくまで優先で、停めちゃだめなわけじゃないから」
みたいな。
いやいや、お前それ車椅子の人が来たらコンビニから秒で出てきて譲るのかよ? ってなるじゃん。

だからまぁ、何考えてんだよ……て思うんだけど、
最終的に彼女は
「いつ足を折るべきか考えてんじゃね?」
って言ったました。

なるほど。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?