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「C型肝炎ウィルスを消す為、薬の投与入院」


癌に罹って都合四回の入院をしたのが、令和4年の1月4日
 有り難いことに癌の転移や再発は看られなく、確実に肝機能は良 くなっているとのことでした。
最先端の医療に感謝しかありません。

 今、この原稿を駒込の癌センター病院で書いています。
 一人静かにいろいろと考えると様々なことが、頭に浮かびます。
 尊敬する古武術のK先生は「人の運命は、完璧に決まっていて
故に完全に自由である」といわれました、この言葉を、少しは身読できたよ
うな気がします。
 そしてこの病は生きているという価値を考える時間を作ってもらいました、自分が生きている価値などないのではないかと考えた時期もありました。
 そのとおり、自分だけのものと思うのならば命に価値などはない。今、自分が生きているのは、繋いで育ててくれた人がいたからだと、そのことに気づけただけでも、この病気になった意味があると心から思います。
 少年時代、貧乏で毎日同じ服を着ていると馬鹿にされました。
ろくに勉強をする環境も機会も作ってもらえなかった。
度重なる引っ越しで、友人も出来ず一人内向的に生きるしかなかった自分。
 それでも、両親は一生懸命兄弟全員を育ててくれた。
どんなに、苦しくても生きることをあきらめなかった。
もう一度言いたいと思います、自分が今ここにいるのは、繋いでくれた人がいるから......
  人は死んでしまうとどうなってしまうのだろう。 死んだ先がわからないから、恐怖や不安に陥るのだろう。
いま、いる周りの人たちと別れるのは辛いけれど、亡くなってし まった人達を思うと悲しみはその時だけだ。

昔聞いた話に悲しみは恐れることではない、時間がいつか解決し てくれる。
しかし、後悔は恐ろしい、悲しみは時間と共に薄れるけれど、後悔はときが経てばたつほど、募るものだからとありました。
 きっと人生で大切なことは、後悔を残さず、やり尽くすということなのでしょう。
 自らの後悔を考えるとやはり一番の心残りは家族、兄弟のことです、自分の人生で一番大切な宝物、栄麻は小さいときから空手を頑張り、小学生時代殆どの大会を優勝しました。
 しかし中学を前にして、自分がやりたいものを見つけました。
 クラッシックバレエであります、空手は物心ついた時から、空手着を
着ていましたが、小学校も終わりに近づいてお母さんと観に行ったバレエの 素晴らしさに気がついてしまった。
 近所のバレエスタジオに入門して、本格的に始まったのは6年生の夏休みだった。
 松栄塾最強の少年戦士を失うのは、とても残念なことではあったが、自分が選んだ道を頑張りたいという娘の気持ちを大切にしました。
 空手と違いバレエはとてもお金がかかります、父親が病に倒れ医療
費が際限なく掛かるにも関わらず、好きなことをさせてあげられたの
は、妻の麻衣子が、夜勤を行い節約をしてくれているからだと心から 感謝をしています。
また、東京都の医療費減額制度のおかげで、最新の医療を受けら れたのは、運が良かったのと多くの方々の真心のおかげである。

こんな、駄文を読んでくださり貴方は仏様ですか?