読書感想文~アフターデジタル2 UXと自由

読了。

ざっくり:デジタル化が進んでいる中国のサービスを例に、これからUXやデータをどう活かしていくべきか。

読み終わって:日本の企業(少なくとも私がいる古い体質の会社)は、猫も杓子もUXや!DXや!!って言っているような気がする。けどこれらを実現するためにはデータをどうこうするだけじゃなくて、データを使って顧客をどう喜ばせようかという一連の流れが必要になってくる。この発想というのを今いる社員でやるっていうのはそもそもマインドセットから違うんじゃないかなあと思った。

例えばずっと企業向けのシステムをウォーターフォールで作っていた中堅層やマネジメント層がいきなりこれらの考えを持つってめちゃくちゃ大変だと思う。マーケティングの知識もコンサル的な考えも必要になりますし。
だから組織としてはこういう人材を育成して、実践を積ませるべきなんだろうな(育成だけなら研修受けさせて終わりになるだろうし)と思った。

そんないち組織にいる平社員に何ができるかというと、やっぱり日頃から物事を様々な方向から見たり考えたりしていくことや、使わないと思い込んでるマーケティングや心理学の基本を学ぶことなんだろうなと。定性的だけど。

日本は確かに中国と比べると法整備や文化の違いでデジタル化が遅い。
それでも読みながら、これこのサービスでやってるなとか思えるという事は頑張ってもがいている途中なんだろうなと。

かつコロナ禍で無理やりにでもデジタルが推進されているので、こうした変化を若い人はもとより、比較的高い年齢層でも少しずつ許容したり受け入れたりせざるをえないので、新しいことがもっと生まれるのかなあと思った。

以下は読みながら書いてたメモなのですごくグダグダ。

アフターデジタルとは、リアルの中にデジタル(ショップの会員証とか)ではなく、デジタルの中にリアルがある感じ、日本はまだ前者の発想。
でもリアルはなくならない、感動体験はリアルが強い、確かに今はいいけどコンサートが全部配信になったらそれはそれで嫌だな。

ペイ機能がヒエラルキーの頂点になる、それを起点にしてサービスがつながる。だからアホみたいになんちゃらペイができたんだな。はよ淘汰されてまとまってくれ。

海外の事例が出ているが、日本とは貧富の差や働く体系が違うからどうなるのかなあと。

コロナ前から深圳に行きたかったのだけど、アプリ前提の行動になっていると数日滞在するだけの観光客にはどう対応しているのか。

メーカーもアフターデジタルに対応しようとしてる。ある車メーカーはサービスのオマケに車が付いてくるような、アフターサービスに力を入れてる。握手券か。
便利になるために金を使う人って日本人多いのかな、中国の富裕層だからできること?
サービスの中に会員だけで繋がれるSNSがあって満足度というかそういうの上げるのを狙ってるけど、インスタに上げられたら終了じゃない??

テスラのファンがテスラが出したコーヒー豆をかう、みたいなのはイメージしやすかった。日本の場合メーカーでそれはあまりないよなあと思いつつ、変な話、プ〇ル教が出したやつだったらなんでも買っちゃうみたいな人はいるわけだし。
よく考えたら私も某アパレル会社のブランドばかり連続して買ってたらポイント還元率がえげつなく上がり、今はそのアパレル会社のブランドでしか買ってないってのも似てるのかなと。

ジャニーズも良くも悪くもブランド力が高いし、これから色々参入するのかなと。

3章でここまでの疑問を解決するらしい。

日本でも課題になるオンラインとオフラインの融合はユーザの意見を聞くことが大事なのか、顧客への価値なわけですし。

中国ではオンラインがレッドオーシャンなのでオフラインがあつい。オフラインは絶対的に0にはならないもんな。

日本の場合というか、どこでもデータはあるけど活用されてなさそう。活用に至るまでのコストや検討やエンジニアの人件費やらでコスパ悪いし、収益見込めないとあれだからってやらなさそう。

純粋な疑問として、日本に住む中国の人(こう言った便利なサービスに触れていた人)や、中国に住んでいた日本の人は今の日本の生活不便じゃないのだろうか。

Twitterは誹謗中傷が起こりやすいアーキテクチャ。確かに文章読まずに色々言う人多いもんな。

今回のコロナを抑え込むのに台湾はデータを国として使いまくったわけだけど、日本の場合はそれを許さないとか理解できない層もいて、かつデータが企業に分散されてるからなのかなーとは思った。
日本におけるコロナウィルスとUXは台湾と比べられがちで劣ってると言われるしそれは確かなんだけど、逆にこのお陰と言ってはあれだけど、リモートが加速したりめっちゃ楽だな(人によっては辛いなってのもあるけど)と多くの人が認識して許容しはじめたりっていう側面もあったな。

名前が似てるからと自分が好きだからって理由でユーザージャーニーをアイドル業界に置き換えて考えようとか思ったんだけど、特に日本のアイドル業界は地上地下限らず推すことに対してストーリーがあるよなあってふと思った、多分あまりこの本の言ってることと関係はないけれど。

読んでるとまさに某ファッションECサイトの手中にはまってるなって思ってしまった、還元率とかそういうやつ。
あと購入したやつを買う時に教えてくれるのはめちゃくちゃありがたい、当たり前の機能じゃ確かにないもんね。ジャニショオンラインにはこれついてた。

最後の章では日本企業での取り組みを紹介していて、そこにクリスプサラダワークスの完全キャッシュレス店舗の話もあったのだけど、ちょうどクレジットカードを持たない三四郎の小宮がうっかりその店に行ってしまい、頑張ってSuicaで払おうとした話を聞いていたので、そういう体験をしてしまった人や、お年寄りにはどう対応するのかなーと思った

マルイにメルカリの何かがあるのは知ってたんだけどこういう背景なんだなあと思った。メルカリだっけ、巣鴨でメルペイ普及の働きかけをしていて。よく行くマルイは食品系の売り場とハンズ以外は過疎りまくりなんだけど、ネットの方に力を入れてるのかーと思った

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