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#6 シングルレッグキックス臨床応用


さて、会員限定コンテンツ。


エクササイズ編。


今回は、[シングルレッグキックス]


僕が、臨床の中


非常に多く使用しているエクササイズの一つです。


この記事を見終わる頃には、


何故これをわざわざ伏臥位になってまで?


この疑問が晴れて、理解した上で患者様やクライアント様に実践していることでしょう!!


今回も書く前から


かなりのボリュームになってしまうことを確信しながら、ひたすらにPCを叩いていきますので読み終わった方やご購入頂いた方は、そっと♡←いいね をして頂けると幸いです!笑



[-Agenda-]
・伏臥位で行うエクササイズの重要性
  -ワーキングスペース
  -視覚特性
     -脊柱前傾角
  -多裂筋vs起立筋
・下位交差性症候群
  -APAs とは
  -APAs減衰条件
  -起立筋vs腹横筋
  -椎間関節の解剖と特性
・腸腰筋と大腿直筋の関係性
    -腰椎前弯と腸腰筋
    -大腿直筋と包内運動

・ハムストリングスと骨盤

・エクササイズ動画




なお、全ての投稿は


こちらに収容されています!!




僕が年間100万ペースで学びに投資したもの、臨床の中で培った全てをここに集約しています。


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尚、投稿内容は随時更新中で、値段もまた上げる可能性が高いです。


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1.伏臥位で行うエクササイズの重要性



よく、臨床の中で聞かれる言葉として


ーーーーーーーーーーー
背部の緊張が、、、
体幹弱いから、、、
前胸部の柔軟性が低下して、、、
脊柱のマルアライメントが強くて、、
ーーーーーーーーーーー


恐らく、絶対に一度は聞いたことがあるセリフだと思います。僕も、言っていましたし。


ただ、それは根本的な構造的(骨の変形や改善できない先天性の筋短縮があること)な問題を除けば至極仕方のないことだと感じています。


まず、人間のワーキングスペースは基本的には前です。


これは、人間の視覚で認知できる範囲(視野)に限界があるからだと言われています。



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そして、その範囲は


・垂直方向に125-130°
・水平方向に200°

C. Owsley, K. Ball, M. E. Sloane, D. L. Roenker and J. R. Bruni: “Visual/cognitive correlates of vehicle accidents in older drivers,” Psychol. Aging, 6(1991)403―415


だと言われています。


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そして、これはなんとなく見えている視野の話です。


もっと正確にその情報を認知できる視野は限られています。



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我々が情報を正確に認知できる視野は限られててこのことを有効視野と呼び、有効視野は20°程度しかありません。


有効視野も、特性があり



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有効視野は、


[水平方向に長く垂直方向に短い]


特性を持っています。


この辺の詳細な話は、会員限定セミナーで神経学的にもっと詳細にお話しします。


すなわち、


僕たちが認知できる空間は基本的には視野の範囲内で作業をする場合は、視野の範囲内で行うことが多い為ワーキングスペースは前になる。


といった感じです。


最近は、デスクワークが増えてきました。


リハビリや、トレーナーさんも


基本的には、患者様やクライアント様に対して目を背けて作業をすることはありません。すなわち必然的に目の前の対象に対して何かをしていることになります。


基本的には、目線は下からであっても


肩より下で作業をしていることが多いのではないでしょうか。



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答えは書いていますが、人間は非意識下で情報処理をしやすい姿勢をとることがほとんどです。


これは、無意識レベルで行われている情報処理過程なので意識的に修正するまでは死ぬまでこれになります。


このことを知らなければ、


体幹前傾位でいることが脳にとっては正常と認知され結果、誤学習が進んでしまい知らぬ間にメカニカルストレスが各所に生じてしまいます。


では、ワーキングスペースが前にあり、非意識的に体幹が前傾してしまう人間にとってメカニカルストレスが生じやすい場所はどこになりますでしょうか。



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基本的に身体後面筋が常時伸張ストレスを受けることになります。


そして、ここで重要なのは


”脊柱前傾角”


になります。



From Synergist Lab 神経学から見たバランス機能セミナー


脊柱前傾角の増大は、多裂筋を抑制する方向に働きます。


すなわち前に傾き過ぎた重心を戻すのには多裂筋の様な分節的に椎体の伸展を行う小さい筋肉では無く、脊柱起立筋の様な脊柱全体を伸展させてくれる大きい筋肉に依存的になる。


となれば多裂筋が働く必要が無く、抑制され結果的に萎縮していく。


といったものになります。


しかし、我々の日常生活動作で起立筋がメインで働くと?



From Synergist Lab リーチセミナー


こんな感じで頭部の動揺が大きくなります。


高齢者であれば尚更転倒のリスクは高まります


頭部の重さって実は



From Synergist Lab 脊柱セミナー


こんな感じになります。


爆弾ですよね、、笑


ここで問題になってくるのが頭部前方偏位姿勢


FHPです。
Forward Head Posture)



From Synergist Lab 筋膜セミナー

ここでFHPを語るととんでも無い量になりますので


”原因”と”治療法”はサロン内でお話しします。


現代人の半数以上がFHPなので(臨床の肌感です)ここはマストです。


嚥下や、口腔領域にも大きく関与してきますね!


先日サロン限定Instagramにも概要と治療法を投稿しましたが


顎関節の理解は非常に大切であり、海外ではPTやOTの介入も普通に行われています。



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咀嚼筋は抗重力筋


舌骨下筋に関してはDeep Front Lineの一部を形成し


コアの安定化にも関わってきます。



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咬合の状態により、バランスが悪くなるのもサロン内でお伝えした通り至極当たりまえの現象です。


舌骨下筋は舌骨の固定に関与する為、舌骨下筋無しでは意識的な開口/閉口動作に難渋します)

情報を知る/知らないでは介入できる幅は大きく変わってきます。




さて、


この何故伏臥位が良いのか、、、


ここがキーになりますので長く語ってきました。


伏臥位になることで


身体前面の筋群は伸張がかかります。


そして、円背の要因とも言える前胸部の短縮は伸張位となりと胸椎の後弯は修正される方向に重力がかかります。


股関節・骨盤帯にもニュートラルに修正される方向に動きます。


後述の下位交差性症候群にも良い影響を与えます。


伏臥位で行うエクササイズは本来の動きを取り戻すのに非常に効果的なエクササイズと言えますね!!


2.下位交差性症候群


FHPは非常に有名ですが、


下位交差性症候群も存在します。


これは、
一般的に言う反り腰の姿勢を指します。



Synergist Lab 会員限定コンテンツ




Synergist Lab 会員限定コンテンツ


下位交差性症候群は、


同意義ですが”Open Scissors Syndrome”と呼ばれることもあります。



Open Scissors Syndrome


これは、ハサミを開いた形と似ていることから名付けられたものになります。


腰椎過前弯の影響で、骨盤は前傾し、肋骨下部は外旋した状態です。


何故、交差性なのか。


これは、以前他の投稿でも述べましたが伸張・弱化筋と短縮硬化筋の配置がクロスして存在するから。になります。


下記に、関与筋のみをまとめます。

〔下位交差性症候群における関与筋〕

-伸張・弱化筋-
①腹横筋
②腹斜筋
③腹直筋
▶︎腹部が伸張された結果弱化

④大臀筋
⑤中臀筋
⑥ハムストリングス
▶︎骨盤が前傾し伸張された結果弱化

⑦股関節外旋筋
▶︎荷重連鎖で股関節内旋された結果伸張弱化

-短縮・硬化筋-
⑧脊柱起立筋
⑨腰方形筋
⑩多裂筋
▶︎腰椎が過前弯した結果短縮・硬化

11.腸腰筋
12.大腿筋膜張筋
13.縫工筋
14.大腿直筋
▶︎骨盤前傾の結果短縮

15.内転筋群
▶︎荷重連鎖に伴い内旋・内転した結果短縮・硬化

16.腓腹・ヒラメ筋
▶︎膝過伸展に伴い短縮・硬化

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この姿勢は、腹部の筋力が乏しい女性に多いとされます。

※当然原因は個体差あります。


では、何故腹部が弱化している方は


腰椎を前弯するのでしょうか?


それは、


”腰椎椎間関節の理解”
”空洞化減少の消失”


が非常に重要となります。


まずは腰椎椎間関節の理解。

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