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ビジョンって何だろう

はじめに

こんにちは。
SYNCA合同会計事務所 共同代表の平川です。

以前の記事でSYNCA合同会計事務所のミッションについて触れました。
今回は、「ビジョン」について綴りたいと思います。


◆この記事を読んでほしい人

・ビジョンとは何か知りたい人
・SYNCAのビジョンに興味がある人
・個人としてのビジョンを考えたい人

◆この記事を読んでわかること

・ビジョンとは何か、その概要
・SYNCAのビジョンとは
・個人の目指す未来についてのヒント

ビジョンとは何か

3年後、5年後、みなさんはどのような自分になっていたいですか?

健康、家族、仲間、知識・経験、経済力、容姿など、様々な角度で一度考えてみてくださいm(__)m



………では、それらを叶えるためには、今何をすべきでしょうか?

そうです。
最初の問いそのものが、個人におけるビジョン(なりたい自分の姿、展望、未来像)なのです。

例えば、昔買って気に入っていたジーンズをまた履いてオシャレをした自分になりたい。という目指す未来が決まれば、半年後までに5kg体重を落とそう、そのためには毎日ジムに通って、たんぱく質を取って…と、今日からの行動は変わりますよね。

目指す未来があるから、今やるべきことが明確になるのです。

一方、企業経営におけるビジョンは、どういう意味を持つのでしょうか。


ビジョンの事例紹介

ここでいくつかの企業のビジョンをご紹介します。

■Amazon
地球上で最もお客様を大切にする企業になること

■Google
To provide access to the world’s information in one click.
ワンクリックで世界の情報へのアクセスを提供すること

■FAST RETALING
服のチカラを、社会のチカラに。

いかがでしょうか。
それぞれが、企業イメージと一致するだけでなく、その企業が目指している未来が見えてくるのではないでしょうか。

つまり、企業におけるビジョンとは、「実現したい未来」と言い換えることができます。

その企業が将来どのような姿を目指しているのか。
どのような存在でありたいのかを示し、組織全体が共有し、共感し、方向性を理解するための指針となるのです。

思考は現実化する

ナポレオン・ヒルの名著「思考は現実化する」は、企業におけるビジョンの重要性を強調するうえで非常に興味深い一冊です。

企業といっても、姿や形があるわけではありません。
そこで働く一人一人の集合体であり、その個人の思考の延長線上に未来が創られます。
多様性を重視する現代においては、ビジョンを明確に定義することで、組織全体が共通の目標に向かって協力し合うことに繋がるはずです。

また、不確実な時代だからこそ、企業経営においては再現可能性を高めた意思決定ができるかがとても重要です。

想定以上に良い結果が得られた場合にも、驕ることなくその成功を再現するための要因を分析する姿勢が求められます。
一方、予期せぬ事態に見舞われたとしても、今後同様のことが起きないように迅速に対策を立て、被害を最小限に抑えなければなりません。

そうした分析や対策も、企業の実現したい未来(ビジョン)が明確になっているからこそ、細部にまで浸透し、結果として最高のパフォーマンスが出せるのではないでしょうか。

この行動は、自社のビジョンに照らして、正しい決断なのかどうかと。

SYNCAのビジョン

弊社のビジョンは次の通りです。

経営に専念できる環境を提供し、黒字企業を一社でも多く増やす

この点について前半部分と後半部分に分けて掘り下げていきたいと思います。

経営に専念できる環境を提供

経営者は孤独で多忙です。
目まぐるしいほどの環境の変化の中、5年後、10年後の未来を見据えて、目の前の課題に日々取り組んでいます。

また、中小企業における経営者の仕事は、経営全体のことに留まらず、営業やマーケティング、人事総務、経理財務まで目を届かせているのが実情です。

弊社のミッションに掲げている「挑戦する経営者と未来を拓く」ためには、経営者の役割を知る必要があります。

ピーター・ドラッガーは経営者の役割として次の3つを挙げています。

  • 「事業の決定」

  • 「資金配分の決定」

  • 「人材配置の決定」

つまり、経営者の役割とは突き詰めると「意思決定」と言えるでしょう。

では、意思決定をするためには何が必要でしょうか?

  • 顧客や自社の課題を明確にすること

  • 対策を検討すること

  • 実行後の期待効果を見積もること

  • その実現可能性を検証すること

  • そして、この意思決定が最善策であるという、強い意志をもって決断すること

といえます。

つまり、経営に専念できる環境を提供するとは、経営者が意思決定ができるための素材を整理し、伝えることに他なりません。

意思決定に100%の正解はありません。
だからこそ、強い意志を宿した決定を全力で後押しができるよう、私たちは課題を数値化し、お伝えする使命があると考えています。

黒字企業を一社でも多く増やす

中小企業のうち、黒字企業は約30%と言われます。
逆をいえば、残り70%が赤字企業となります。

この数字をみて、どう感じられますか?
恐らく、黒字企業がこんなに少ないのかと驚かれたのではないでしょうか。

では、なぜ半数以上を占める赤字企業が事業を継続できているかというと、基本的には外部(金融機関、役員や代表者自身、株主など)から資金を調達して手元のキャッシュを維持しているからです。

しかし、常に外部の資金に頼る状態は、事業の継続が困難になるリスクが残ります。

そのため、私たちが目指す黒字企業とは、単なる損益計算書の黒字だけでなく、キャッシュが積み増していく企業(黒字体質でキャッシュリッチを目指す企業)と考えています。

企業が黒字体質になるためにはどうすればよいでしょうか。

それは、現状を把握することから始まります。

毎月末の現金はいくら残っているのか。
毎月手許に残しておきたい資金はいくら必要なのか。
去年の決算より、今年の決算でいくら現金が増えたのか。
なぜ増えたのか。なぜ減ったのか。
現金が増えていくために必要な売上高はいくら必要なのか。

そうした現状をお伝えし、理由を一緒になって考え、対策をたてる。
この仮説と検証を繰り返すことでこそ、黒字体質でキャッシュリッチな経営基盤が作られていきます。

黒字体質でキャッシュリッチな経営基盤ができれば、挑戦する経営者のビジョンを叶えることができます。
また、安定した経営基盤ができれば、新たな雇用を生み出す力になります。 そして、新たな雇用は自社の商品・サービス力をさらに高めていき、顧客満足度を向上させ、より良い社会の実現に繋がります。

つまり、黒字企業が増えることは、こうした好循環への道筋をつくり、日本社会における課題解決の一助につながっていくのです。
それが私たちのビジョンです。

終わりに

今回はSYNCA合同会計事務所のビジョンについてご紹介しました。

コロナ禍を経て、大きく外部環境が変化しています。
これまでの常識がむしろ非常識となることさえあるかもしれません。

変化に柔軟に対応するため、今後も読者の方にお役に立てる情報を配信していきます。
どうぞご期待ください。

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