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【ハードモード就活】専門職公務員試験について経験談を話す②面接・おまけ編

元栄養学生のすごくかなです。
「元」だって!もう大学生じゃないんだな私は!

まずはご報告から…。
4年間通った大学を、先日卒業しました。
それから、管理栄養士国家試験に合格しました。

支え合って勉強してきた大学のみんなや大学卒業まで面倒を見てくれた家族、そして私を励まし続けてくれた友人・知人の皆様に感謝しています。

来月から社会人になることへの不安が大きく、相変わらず毎晩メソメソしているのですが、とりあえずnoteを書いていきたいと思います。

今回の内容は、前回の投稿から続きモノとなっています。
前回投稿をまだ読んでいない方は、そちらから読んでいただけると嬉しいです。

(ヘッダーイラスト:あまのこさん)

▼書類さばき初級

公務員試験の1次試験(筆記試験)をまったくの無知で受験し、なんかよくわからないけど通過してしまった、運だけは良いマン・すごくかな。
1次試験合格通知の封を開けて、初めて知ったことがある。
2次試験(面接)の前には、履歴書を書かなくてはならないということ―。

そんなことも知らなかったのかよ、と笑っていただいて構わない。
エントリーのときに結構重めの申込用紙を書いたから、それで終わりだと思っていたのである。本当にすごくかなという奴は…。

私が受験した公務員試験は、「○次試験合格通知」が届いてから次の試験までの日数が、異様に短かった。
おおよそ1週間の間に、A4裏表にびっしり枠がある履歴書を仕上げ、面接でしゃべる準備もするのだ。ちょっと厳しい。

*****

書類さばき初級の私は、知人公務員のみなさんを頼りまくり、半泣き・半徹で履歴書を仕上げることになった。
公務員試験の履歴書に関して思ったことは、大きく下の2つだ。

①ほとんどの設問は、民間企業のESのような内容。
(すなわち、民間企業の就活を経験しておくとかなり有利)
②自分がその自治体を受験した理由をはっきりさせておく必要がある。

公務員試験の受験者は新卒と限らないので、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)やアルバイトについての質問はされないものだと思っていたが、予想に反してしっかりと訊かれた。
とにかく、履歴書は民間就活とほとんど変わらないな、という印象である。

▼すごいことだけが正義じゃない

民間就活とか公務員試験とかに関わらず、面接について思うことがある。
自己PRを求められたり、学生時代に力を入れたことを訊かれたりしたとき。
私たちはつい、立派な経歴や強い肩書きで、自分の周りを固めなくてはいけないと考えてしまう。

立派な経歴や強い肩書きを持っている人は、それで良いのかもしれない。
素晴らしい経験を積んでキラキラ輝いている同級生を、たくさんたくさん知っている。
でも、大学時代に何一つそういうものを集めてこなかった私は、面接で何を話せば良いかわからなかった。

いつも課題に追われ、お金はあんまりないけどよく遊び、休日の二度寝を楽しみにしている「普通の大学生」。
長期インターンやボランティアは一度もしたことがないし、やっていた部活が強かったわけでもない。
面接で何を語れというのだろうか。

その答えは、民間就活→公務員試験と合計11か月も就活をして、ようやくわかったような気がしている。
別にすごくなくても、特別じゃなくても、採用されるときはされるのである。

▼普通の大学生が語れることって

履歴書同様、面接についても、民間就活と公務員試験の間にそれほど大きな差はないように感じられた。
面接は履歴書に書いた内容に沿って進められ、質問は比較的ベーシックだ。
場慣れのためにも、やはり民間就活をやっておくのは賢いと思う。

ただし、”答えにくいような質問”を多々される傾向にあった。
民間就活を経験しており、ある程度面接に慣れた状態で臨んだにも関わらず、「なんでそんなこと聞くんだよ…」と困り果ててしまった質問は、1つや2つじゃない。

あと、言うまでもないけれど、受験する自治体の政策とかはしっかりと見ておいた方が良い。しっかりというのは、広く・深くの意である。
私は、政策について浅い知識でしゃべり始めたら、鬼のように深掘りされて詰んでしまった。

*****

私が面接で主に話したのは、マーチングや吹奏楽の社会人バンドに所属して得た人脈の話、かなりの遠距離を通学していた理由や通学時間の過ごし方、アルバイトの失敗談とそこから学んだこと、地元で栄養士として働こうと思った理由などである。
時節柄、オンライン授業の経験についてもしゃべったように思う。

普通の大学生だからこそ、平凡で地味な頑張りを精一杯アピールした
あと、大したことは話せないので、話の筋道だけはちゃんと立てるように意識した。

というか、たぶん面接官は私のことをそんなに期待して見ていない
試験の特性上、キラキラしていることより、普通のことを普通にできる方が重要視されるような気もしていた。

ちなみに面接では、慣れないヒールでお辞儀をしたらよろけて転びかけた。
1本番1やらかしもいいところである。

▼おまけ:小論文にビビり散らかすあなたへ

受験した自治体の中には、小論文試験を課すところがあった。
高校時代に受けた小論文模試で、目も当てられないような点数をたたき出した実績のある私は、とにかく小論文が苦手である。

ネットで検索しまくって選んだ小論文対策の参考書が良かったので、小論文が無理すぎるそこのあなたにもおすすめしたい。

公務員試験 無敵の論文メソッド(鈴木鋭智著、実務教育出版)
解答例だけが載っているのはなく、「ダメな解答」を掲載した上で、ダメな理由の分析をしてくれている。
根拠がわからないとやる気が出ない、我々理系向きである。
あと、とにかく本が薄い!!!これが本当に大事!!!
「はじめに」と「あとがき」を含めても、127ページしかない。勝ち。

小論文試験では、シャーペンが使えるということを知らずに全部鉛筆で書いて、紙と手を真っ黒にするというやらかしをした。
鉛筆の粉が散乱すると消しゴムで消すときに地獄を見るので、これから小論文を書く予定がある人は、ちゃんとシャーペンを使った方が良い。

そんなこと、私に言われなくてもわかるか…。

*****

さっきインスタを見ていたら、行政栄養士になりたくて、大学2年生から勉強を始めているという栄養学生の勉強アカウントを発見した。
偉すぎる。2か月しか試験勉強をしていない自分がちょっと恥ずかしい。

インスタでお見かけする栄養学生は、とにかく意識が高い方が多い。
きれいな字でカラフルにまとめられたノート、びっしりと書き込まれたルーズリーフ、インデックスが貼られた参考書。
そういう風に勉強できたらいいのだろうけど、多分向いていない。
何しろ私は、使いかけのノートとルーズリーフの切れ端、そして本屋で一番薄い参考書を使って勉強してきたのだ。

勉強は、自分のペースで、自分のやり方で進めるのが良いと思っている。
ただ、自己流の計画は、やりきれる自信と根拠がないと破綻してしまう。
これも、公務員試験を受験したからこそ気づいたことだ。

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