星の間に閉じ込めて
星が瞬きをする間に
どのくらいの明日を願ったのか
鳴らなくなった口笛や
組めなくなった脚も
仕方がないなんて言わないで
手を添えて治してあげればいい
心に触れることなんて 簡単にさせてはだめ
いま自分が自分を抱けないのに
早まって誰かに抱かせないでいい
はぐらかさないで自分に応じて
じっと耐えているんじゃなくて
まだ待っているだけなのかもしれないと 冬
蔓がのびて葉をつけて
手の中に収まらなくなったら
いつか見たような広い畑の畝を
たくさんのやさしさで覆いたい 冬
降り積もる雪は
星の間から来た雲の欠片
きっとやさしい記憶は溶けない
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