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想いを寄せる砂紋

また行きたいと思う砂浜がある

たくさんあるけれど

1番を決めるなら“ここ”と思う浜がある

人が少ないことも その浜の魅力なので

場所の紹介は控えさせていただくが

とても魅力的で 頭から離れない


人が少ないから 砂紋が出来る

その凹凸を指でなぞって

波がやってきた道を思い描く

どこからやって来て 去っていったのだろう

何に惹かれて この砂浜に?


繋がっているはずの海なのに

触れる海はどれも違う

ベタベタする海水と

そうじゃないのがあることを知ったのは

この砂浜の海だったし

磯臭さが均一じゃないものだと知ったのは

あの砂浜の海だった


朝日が綺麗に見える海だからといって

夕日も綺麗な海だとは限らない

そこが好きだ


海や空の“あおいろ”に惹かれる心は

いつもどこか憂いと冷静さ求めていると思う

ぼくは漏れなく そのひとりだ

“あおいろ”の中に たぶん色んな色を見てる


さて、今日は

ぼくは意識しないと感じないタイプの

砂浜の写真集を紹介したいと思う

そのタイトルも『BEACHES』


アメリカの写真家Gray Malinのモノグラフ

有名なのでご存知の方も多いかもしれない

世界の20くらいの街で撮影された

上空からの撮影が面白くて

また違う意味で“色を感じる”砂浜の様子が

素直に心を明るくさせる



ぼくが好きな海に

想いを馳せてみようと思う

脳にタトゥーのように刻まれた砂紋は

きっとまたぼくを導いてくれる印になる




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