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何もできない学生の僕がフラーというベンチャーに入った話

この話をどこまで書いていいのかわからないのですが、フラーのカルチャーの1つに「怒られるまでやれ」というものがあります。ので、とにかく僕のフラーという会社に入るまでの経緯やら、入ってからの出来事なんかを今回は書いていけたらなと思っています。


高専に関するツイートをしていた渋谷さんへDMを送ったことからフラーを知る。

まず、僕がフラーを知ったきっかけなんですが、フラーに入る2ヶ月前にフラーを知ったんですね。

きっかけはフラーのCEOである渋谷さんのこのツイート。ちょうど僕は他の高専関係者の高専に対する考えが気になって、高専に関するツイートを色々と調べていた時期でした。

このツイートをみて、どうやらこのツイートをした渋谷さんって人は起業家らしい。ちょっと話を聞いてみたい!!と思ってDMを送りました。そして、ランチの約束がとれ、フラーのオフィス見学とランチをさせてもらいました。


この時まだ、フラーという会社が何をしていて、これまでどんな道のりを歩んできたかすら知らない状態で、フラーという会社にいきました。今思えば、あまりに無謀でした。ただ、話を聞きたいという気持ちだけで行ったのですから。

そして、フラーという会社を見学した瞬間、その時すでに休学の中身を留学から、東京近辺のベンチャーで働くと勝手にすり替えていた僕は、1年間働くならフラーだ!!と直感で感じました。そして、そのあと、DMで渋谷さんと、人事で僕と同じ高専出身の川野さんという方に働きたいという旨を伝えました。

フラーで何をやりたいかすら考えていませんでした。ただ、フラーという会社で1年間働くことが僕にとって何か、大きな転機になる。ということだけが自分の中で大きくなっていました。


そして、「もう1度フラーにきて欲しい。」という話を川野さんからいただき、もう1度、フラーにいくことになりました。
その時は渋谷さんは海外に行かれていて不在。CCOの櫻井さんと、CTOの藤原さんと一緒に話をさせていただきました。その時に自分が何を言ったかあまり覚えてないのですが、どうやら「1年間無給でもいいので働かせてください。」ということ。「なんでもやらせてください。興味があるのはプログラミングとマーケティングとかです。」ということを言ったらしいです。


左からCTO藤原さん、CCO櫻井さん、CEO渋谷さん、CFO永井さん。場所は本社オフィス。


今思えば、化学科で勉強していて、プログラミングにいくつかもの言語があるということすら知らず、情報の基礎すら知らない状態でプログラミングをやりたいです。なんて、あまりに無謀ですよね。。。
さらにはマーケティングも同時でやろうとしていたからもう目も当てられない。。。
そんな僕だったにも関わらず、その場で「よし、採用。」とトントン拍子で話が進んでいきました。
この時初めてベンチャーというものの、取締役との距離の近さ、決断の早さを目の前にし、とても心地よかったのを覚えています。
ただ、なぜ僕が採用してもらえたのか…という点についてはあまりわかってません…


フラーへの入社と、プログラミングとの格闘

さて、実際に入社したのは、採用をいただいた、3月末から、1ヶ月の留学を経ての5月でした。

そして、1人暮らしの場所もフラーオフィス(千葉県の柏の葉キャンパス)から1駅。
会社へのアクセスを最重視し、1年間ここでいろんなことを学びまくる!!という気合いでいっぱいでした。

入ってみると、想像以上に人が多かったのを覚えています。だいたい50人くらいだったんですが、僕は高専で40人・4年間同じクラスだったりしたので、久しぶりの50人全員知らない人というのはすごい多く感じました。
全員を把握するために社内ドキュメントにある各社員の自己紹介記事を読んだり、ご飯誘ってもらったところで必死に覚えていたりしました。


フラーに入って初めてのメンターは、現デザイナーで、前職でエンジニアをやっていた方で、僕とマンツーマンで2ヶ月ほどプログラミングの基礎を教えていただきました。

この時、本当に何も知らなかった僕は、ターミナルの使い方から、Githubでの共同開発のやり方、HTML・CSS・sass・Angularあたりを実戦形式で学びました。この時に開発したものは成果方向会にデモを見せただけで、何か外部に出したわけではなかったのですが、初めて自分で作ったものが動くことに感動したとともに、レスポンシブとの格闘ですでに病みそうだったのを覚えています。

そのあと、サーバーサイドの方と一緒にサーバー関係の仕事をさせてもらったり、CTOの藤原さんと一緒に新規プロダクトの設計・開発を実戦で学びました。だいたいこれが7月ー11月くらいの話です。この間で僕はエンジニアリングに関する考え方やプログラミングというものの奥深さに少しずつ気づき、なんてすごい人たちと仕事させてもらっているんだろう…という感謝とプレッシャーの両方を感じていたのを覚えています。

そして、正直に言って、全くプログラミングが1人でできませんでした。「理解した気になっているだけ」という状態で、ソースコードを読んだら、なんとなくわかる。ので、できます!といって、何日かけても1人で実装できない…みたいな状態でした。

焦りと、申し訳なさでいっぱいでした。そんな中、唯一1人でかけたのがクローラーでした。
自社メディアのある条件に該当する記事をリスト化してほしい。
という依頼があり、藤原さんから「これ、やっておいて。」みたいな感じでタスクとして振られたわけですが、この時、1人でできるかすごい不安でした。でも、色々調べているうちに、「あれ、できるんじゃね?」ってなり、コードを書いて、うまくいかず、どこがダメか考えて、書き直して、またうまくいかなくて…を繰り返して、なんとか1人でクローラーを書くことができました。

コードを藤原さんに見てもらって「綺麗ではないけど、問題ないかな。」と言われた時の嬉しさと、疲労感。この出来事は一生忘れないです。

というのがプログラミングと格闘してたお話。

あれ、まだ4ヶ月くらい余ってない?と思うかもしれませんが、ここからは別のことをやってました。


フラーでコード書く以外の仕事もしてた話


ここからは、僕がエンジニア以外のこともやらせてもらってた話です。

大きく分けて以下の4つをやらせてもらいました。

1、サマーインターンの企画・運営
2、データ分析
3、タスク管理とスケジュール管理
4、セキュリティ関連の調査


1、サマーインターンの企画・運営

まず、サマーインターンについて。これは、僕が全て1人でやったわけではないのですが、フラーで夏にやっていたインターンで何をインターン生にやってもらうか。みたいな企画のところから、インターン中の色々な調整など運営的なところまでやらせてもらいました。

これ、やばいですよね。インターンの企画・運営を当時アルバイトの僕がやらせてもらえるって。川野さんが、「責任は僕がとるから好きにやりなよ。」というイケメンなことを言ってくださり、現実にそんなこという人いるんだ…と感動しながら全力でインターンの運営してました。


最高のサマーインターンでした。左上、なぜか鳩胸の僕。


2、データ分析

これは、フラーしかできない貴重な経験だと思います。

フラーはApp Apeというアプリのデータ分析事業をやっていて、データアナリストの方がいらっしゃいます。

僕がやったのは、このデータ分析の社内ドキュメントの整備を兼ねたデータ分析(外に出るものというよりは中での知見用)です。また、あるアプリに関するデータを1ヶ月くらいかけて分析したりもしました。

この間の学びは、データアナリストの大野さんという方や、他のデータアナリストの方と一緒に仕事をできたことはもちろん。データへの向き合い方を直接聞けたりしたことがすごい学びになりました。



3、タスク管理とスケジュール管理

これは、とあるチームを藤原さんとあと数名の社員と結成する際に、「タスク管理とスケジュール管理をお願いしたい。」と言われたことがきっかけでやることになりました。

タスク管理と言っても、タスク管理ツールから調査して、社内でPMをやられている方に実際の話を聞いて、僕の担当するチームに適するタスク管理方法やスケジュール管理(主にMTG周りの話)をさせてもらいました。

いわゆるマネジメントというものを初めて業務としてやらせてもらい、
・なぜMTGをするのか。
・本当にそのタスクや時間は必要なのか。
などを考える貴重な機会でした。

そして、こうした中で僕個人として、マネジメントというものの興味が大きく膨らむことになりました。


4、セキュリティ関連の調査

これは、あまり深く掘り下げませんが、この業務を、僕が経験することができるとは思っていませんでしたが、セキュリティに関する知識をつけれたというのと新規調査→レポート化することの難しさを感じることができました。


業務以外の日々(部活動・呑み会)

また、業務以外にもたくさんの思い出があるので書きます。


スポーツ系の部活で汗を流す

フラーでは部活動が盛んで、僕は、スポーツ系の部活に4つくらい入っていて、月に1・2回社員の人と一緒に土日や平日の夜に運動していました。

これが、やっぱりいいんですね。一緒に運動して、そのあとご飯食べたり、温泉に入ったり。そうした中で色々な話ができたのがまた楽しかったです。

あと、運動系の部活だけじゃなくて、MtG部なるものがあったりして、月1で頭をフル回転、5時間くらい対戦したりしてました。


温泉に入る

フラーでは福利厚生として、温泉に入れます。これがすっっごくいいです。体や頭が疲れているときに温泉に入るともう一瞬で回復します。

また、社員の人と一緒に温泉に入って、温泉でいろんな話をします。これがやっぱり裸の付き合いというか、オフィスで話すのとまた違う良さがあるんですよね。


呑み会

これは、非常に楽しいです。僕、入社した時は未成年だったんですよね。だから、初めてのお酒を飲んだのがフラーでした。会社の人に持ってきてもらった成年祝いの日本酒「北雪 大吟醸 YK35」だったんですが、これがもうすごい美味しいんです。

一瞬でお酒が好きになりました。と言いつつ、あまりお酒は強くないので、ガバガバ飲んだりはしません。ただ、呑み会がすごい好きなんですよ。この呑み会、何が好きって、いろんな人と話せるところです。

どうやらフラーの呑み会って一風変わっているらしくて、僕は他の会社に言ったことないのでわからないのですが、愚痴とかネガティブな話が出ないんですよ。出るのは真面目な話だったり、これやりたいみたいな話。あとは面白い話。これがすごい心地いいんです。

フラーの価値観であるPeople Lover - とにかくヒトが大好きが一番感じられる瞬間かもしれません。



コーヒー

これは僕の趣味でもあるんですが、フラーにはクラブコーヒーというものがありまして、そこでコーヒーをよく淹れてます。僕はこのコーヒーでみんなで集まって飲むのも一種の飲み会だと思っています。別にアルコールが必要なわけじゃなくて、業務に関係なく、人が集まって、何かを話す。僕はそういう場所を作りたいと思っていたのですが、フラーで、一瞬ではあるけれど、実現することができました。

最高で1日14杯淹れたのですが、その時はすごい嬉しかったです。

これはコーヒだけでなく、紅茶も一緒に飲んでる会の写真



フラーで1年間働いて感じたこと


まだ、フラーを卒業する前にこれを書いているので、卒業したあと、何を感じるのか正直わかりません。

でも、休学して、学生の間にフラーで1年間働いてよかった。というのは間違いありません。

休学して、そんなことやっていいのかよ。と思うかもしれませんが、やれないことなんてないんです。やろうと思えばなんとかなります。


でも、それなりの覚悟は持ってやらなきゃいけないです。なぜなら、人がやらないことをするのは、武器になるように見えて、実はすごく危険だから。

なぜか?それは行動しただけですごいと思っちゃうから。別に、学生の間にベンチャーで働くのがすごいわけじゃない。僕としては、同級生が受験勉強して、大学に行くことを決めてたり、就職先を決めてたりするのも同じくらいすごいことだと思うから。

あと、人がやらないことをするってことは、誰かの真似をできないということ。これ、真似をしないにしても、真似ができるという安心感があるかないかっていうのは結構違うもので、常に、自分で決めなきゃいけない。

人と違うことをすれば勝ちみたいな考えを持たない方が良くて、結局は自分の生きる核となる何かを見つけてブレない自分を持っていれば、周りと同じことをしようが、人と違うことをしようが、そんなのただ、目的地に行く際に国道を通るか、県道を通るかみたいな違いに過ぎない。

そして、自分の目的地が県道や山道しかないとわかっている人がきっと起業をしたり、自分自身で国道を作っちゃうようなリーダーや人と違う人生を歩む人だと思う。


あと、僕は1年間社会人みたいな日々を過ごしてよかったと思うのは学生の過ごす時間というのはいかに貴重な時間かということ。仕事として、やらなきゃいけないことと、自分のやりたいことって、必ずしも同じじゃない。そんな中、仕事という義務がなくて、自分のやりたいことと、さらに自分のやりたい勉強ができる学生っていうのは本当に大事にした方がいい。

勉強がやりたくないって思う人もいるだろうけど、社会に出て、1日の大半を勉強に当てることってまぁできない。もちろん学びはたくさんあるけれど、哲学や、世界史、数学に化学。あらゆる分野の勉強を、指導者(先生)の元で学べる機会って贅沢すぎる。


やらなきゃ始まらない。

これもフラーで学んだこと。というか、この1年間。これまでやりたいな…とかいいなぁ…みたいなことばっかり言って何もやらなかった僕が学んだのは、案外やってみるとなんとかなるし、若いうちに失敗した方がいい。そんで、失敗をなんども続けると、失敗よりも成功の確率が上がっていくということ。


やらないことを決めることも大事。

結構、僕もそうなんですが、やりたいことっていっぱいあるし、全部やりたくなる。でもそこは自分のできること。やった方がいいことや、やらなくてもいいけど、周りの目が…みたいなこともある。

それ全部やったら結局中途半端になってしまう。だからこそ、やらないことを決めてしまおう。そして、自分の判断で全てやろう。失敗したり、あとで過ちに気付いた時に他人のせいにしちゃいがちだから。アドバイスを聞いて、99%他人の意見でもいい。最後の1%は自分の意思で。


なんか、最後らへんよくわからなくなったので、最後にまとめちゃうと、僕はフラーで1年間も働かせてもらうことができて、フラーのメンバーと1年間関わることができて、本当によかったです。

最高の日々をありがとうございました。


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