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手ぶら会社員の海外旅行なんてバックパック1個で十分という話。

まぁ、実際には人の目を気にして、本当に手ぶらで会社に行ったことはないんですけどね。

でも、カバンの中身はいつもカラ。社員証とスマホがあれば十分なので、本当にポッケ1つで行けちゃうんです。我ながら現代っ子。

そんなわたしの趣味は旅です、とまでは言えないですが・・・
これまでに、ニューヨーク、カリフォルニア、ソウル、香港を旅してきました。明後日からはシンガポールに行ってきます。

アジアにいくにつれて空が暗い・・・笑

幼少期はとにかく心配性だったわたしですが、海外旅行を経験するたびに、気持ちが大きく、荷物が少なくなっていきました。

とはいえ、俗にいう"ミニマリスト"とかではありません。到底なれるとも思っていません。某番組のタイトルのように、世界は欲しいもので溢れています。でも、いつだって荷物は少ないほうが良い。身軽なほうが良い・・・。

今回は、"ミニマリスト"ほどではないけれど、可能な限り身軽に海外旅行をしたい!海外旅行に不安がある!という皆さまに向けて、大きなスーツケースをゴロゴロと転がさない海外旅行の極意(?)をお話しようと思います。

※本記事はあくまでエンタメ且つ、こうしろ!という物申す系ではなく、こんなやり方どう?というご提案を目的としています。それではどうぞ。

香港ディズニーランド近くのホテル。
日本で見られない熱帯植物とか見るとわくわくしますよね。




***

マインド編

海外旅行なんてバックパック1個でいい。
そう思って実行に移すには、皆さんが思っている以上にマインドセットが重要です。
世間一般には、海外旅行=大きなスーツケース、というイメージが根強いです。無論、2週間以上の長旅、移住、仕事やイベント事で必須の持ち物が超巨大、という場合は、当たり前ですがスーツケースも必要不可欠でしょう。

ですが、3泊4日くらいの海外旅行、そんな大きなスーツケースをゴロゴロと転がさなくても良いんじゃない?と、わたしは思うわけです。

もしあなたも「身軽に海外旅行がしたい!」と思っているならば、ぜひ以下のマインドを参考にしてみてください。

バックパック1個で海外旅行をするための・・・

マインド1:かっこいいから

兎にも角にも、かっこいいです。旅慣れてる感、海外なんて大層なもんじゃないよ感、実にかっこいいですね(小並感)

ふざけているように聞こえるかもしれませんが、何事も「かっこいいから、かわいいから」は、とても大切なマインドだと思っています。かっこよくなければ、それをやりたいとは思えません。エスカレーターで「あっ、あっ」と言いながら、両手でスーツケースをよっこいしょしている人の横で、バックパック1個のあなたが、颯爽と手を貸し「気を付けてくださいね」と言って通り過ぎていく。世界中の誰もがキュンです。こんなこともできちゃいます(※想像です)

初海外はニューヨーク。
ここで「かっこよく旅をしたい!」と思うようになりました。


マインド2:わたしは時間を無駄にしたくないんだ!

バックパック1個で海外旅行をする最大のメリットといっても過言ではないことは、飛行機の乗り降りにおける圧倒的な時間節約です。

大きなスーツケースを預けた場合と、手荷物のバックパック1個で搭乗した場合、一度でも後者の手軽さを体験してしまったら、そう簡単に後戻りはできません。

ほとんどの方が、飛行機はエコノミークラス。飛行機を降りてから、くるくると回る自分のスーツケースを探すのに10分、15分、場合によっては30分近くバタバタする方もいるのではないでしょうか。その後に検査があって、税関を通って…となると、飛行機の到着時刻から長いときでは1時間以上、味気のない空港の通路でウロウロすることになってしまいます。

これがバックパック1個だと劇的に変わります。
座席の頭上に乗せたバックパックを手に取れば、あとはすぐさま空港出口へ向かうだけ。あっという間に旅先こんにちはです。たったこれだけのことなのですが、これが思いのほか時間短縮でストレス軽減になるもんです。

ロサンゼルス国際空港。
太陽が微笑んでる。戻りたい。


マインド3:どうにかなるもん

あれやこれやと荷物をたくさん持っていかなくても、意外とどうにかなるもんです。

わたしの場合、母親が頭痛持ちということもあり、家庭内で海外旅行に行くとかいう習慣はまったくありませんでした。父親のほうを見ても、仕事で海外なんてことはこれっぽっちもありません。夏休みで海外旅行に行ってきた、とかいう話を聞くと、なんだか雲の上の話のようで、なにがどうしてどうなっているのか、ちんぷんかんぷんという子供時代を過ごしていました。

そんなわたしが大人になって、いざ海外旅行!となれば、それはそれは大緊張。大量の胃薬や風邪薬を携え、保険の冊子に、財布も3個持ち、歩きやすい靴とサンダルと、寝間着がないかもしれないから余分にTシャツを持っていって・・・と、お土産なんか入る余地もないほどに、スーツケースをパンパンにして行ったものです。

ですが、そんなことをしなくても意外と大丈夫なもんです
未開の地に行くわけでもないし、困ったらいくらでも現地調達できるし、人は皆助けてくれるもんです。

備えあれば患いなし、というマインドも重要ですが、なんとかなるもん、というマインドも併せ持つと、途端に肩の荷も、実際の荷物も驚くほど軽くなるもんです。

これは韓国の夜市場。カオス。
見知らぬ土地でもなんとかなります。


ハック編

とはいうものの、実際に荷物を詰め込んだらバックパック1個とはいかないよ、、、という方も多いでしょう。

上記のマインドセットができたら、いよいよ実践です。
たぶん、わたし、パッキングが得意なんです・・・。
そこで次は、バックパック1個に必要なものを詰め込むコツを教えましょう。

バックパック1個で海外旅行をするための・・・

ハック1:スケボーリュックを買おう

皆さん「スケボーリュック」なるものをご存知でしょうか??
何を隠そうわたしはスケーターです。社会人になってかれこれ1年以上板を触っていませんが、スケーターです。(言ったもん勝ち)

オリンピックの正式種目となった今でも、スケートボードは毛嫌いされがちなスポーツですが、"スケーターファッション"として、1つのファッションアイコンとされるほどに、その支持者は一定数存在します。
中でも、スケボーリュックと呼ばれるバックパックは、スケーターでなくとも手軽に購入しやすく、なにより頑丈驚きの大容量神がかったデザインセンスの3本立てで、海外旅行にうってつけの代物です。

スケボーリュックの最も分かりやすい目印は、リュックのオモテ面に、こんなバックルのような紐がくっついているかどうかです↓

NIXONのスケボーリュック。実際にわたしが使ってるやつ。
これで機内持ち込みOKです。


スケーターたちは、この紐にボードを固定して持ち運んだりするわけです。またスケボーにはいわゆる足の接地面にヤスリのようなものが貼られています。これをデッキテープと呼ぶんですが、バックパックにボードを括り付けたとき、このデッキテープがもろにバッグのオモテ面に擦れます。しかし、スケボーリュックは決して破れることなく、板をがっちりホールドし、中身を守り続けてくれるのです。汚れが付きにくいというのも特徴です。わたしの経験上、スケボーリュックほどに頑丈なバックパックはありません。

中身は、シューズやヘルメットを入れるように設計されているため、旅行に必要な荷物くらいは簡単に入ります。その他、ベアリングやビス、ドライバー等もスケーターの必需品であるため、そんな細かいものを保管しておくための仕切りやポケットもたくさん付いていることがほとんどです。

放り投げても、枕替わりにしても、踏みつぶしてしまっても大丈夫。

シンプル且つお洒落なデザインも多数展開しているので、まずはスケボーリュックを手に入れるところから始めてみてはいかがでしょう?

国内だとやっぱりムラサキスポーツさんが、品ぞろえ豊富です。



ハック2:圧縮袋を舐めない

今やわたしにとって、正露丸よりも忘れちゃいけない必需品、圧縮袋。
これは既に実践している方も多いかもしれませんが、圧縮袋のパワーを舐めちゃアカンですよ。

コスパ重視であれば100均でもまったく問題ないです。洋服、下着、水着、サンダル、その他、なんでも圧縮しちゃいましょう

ポイントは、余分な圧縮袋も1枚持っていくことです。
旅は必ず行きよりも帰りの荷物のほうが重くなります。必要とあれば現地調達も、と言いたいところですが、こんな高性能な袋、日本以外ではそう簡単に買えません。日本に生まれたことに感謝して、日本の物凄い技術を世界に伝えるくらいの心意気で、圧縮袋をフル活用しましょう。

また、わたしのパッキング経験上、バックパックは下から詰めていくというより、脇から詰めていくほうが上手くいくことが多いです。
バックパックの構造上、どんなに上手く入れたとしても、肩から下げた時点で重力によって中身が真ん中に集中しがちです。

それを防ぐため、化粧水やヘアアイロン、サンダルなど、固くて曲がらないものでまず脇を固め、真ん中のすっぽり空いた空間に、圧縮袋で畳んだ洋服を詰め込みます。

そうすることで、背中に当たる部分は洋服の柔らかさで負荷がかからず、側面は柱のような役割でバックパックの形を崩さないように働いてくれるため、重力による一極集中型崩れも起きにくくなります。

ぜひお試しあれ。

カリフォルニア州オレンジでの夜。友達と。わ、若い。。。
お土産たくさん買っても大丈夫。


ハック3:現地で買えるものは現地で買おう
結局これです。
コツでもハックでもなんでもないやん!って思うかもしれませんが、少しでも荷物を少なく、身軽に海外旅行に行くためには、やっぱり現地調達がいちばんです。

しかし、上述した圧縮袋なんかは日本で買っていかなきゃいけないものです。他には、下着なんかも日本で買っていかなきゃいけないものだったりします。直接肌に触れるものだし、なによりサイズが合わないことが多いです。男性のパンツくらいなら、多少大きかろうがどうってことありませんが、女性の場合、ブラなんかがゆるゆるじゃ困ってしまいます。こういうのは、現地調達不向きなものたちですね。

一方、Tシャツとか、タオルとか、靴とか・・・あれやこれやと、日本で時間に追われて買うくらいなら、いっそのこと何も持っていかずにすべて現地調達!というのも、面白いものです。
肌寒いときに羽織れるもの、なんていって薄手のパーカーやカーディガンなんかを持っていく人も多いでしょうが、これでいいや!とユ〇クロやG〇Pなんかでてきとーに買ってしまうくらいなら、使うかどうかも分からないものなので、現地購入にしましょう。

もしかしたら必要かも・・・と思うものは全部現地購入です
で、そのうちの9割は、たぶん現地でも買いません。そんなもんです。

私の場合、いつか買わなきゃ、と思ってずっと買っていないものが、変圧器です。行ってだめだったら現地購入すればいいか、と思って行くと、意外とホテルで貸してくれちゃったり、問題なく使えちゃったりします。傘やレインコートも同様です。予報でいうほど雨が降らなかったり、降ったとて傘なんか世界中どこでも売っています。

もちろんそのためには、事前に現地のことを調べておくというのも大切ですが、ネットだって昨日の情報は昨日の情報です。
行って、その場で見て、話して、見聞きしたものこそがホンモノです。せっかくの海外旅行、どっぷり異世界に浸かって、思う存分その土地を感じ尽くしましょう。

真冬のタイムズスクエア。雪が降るから傘は必須!なんて言われていたけど、
傘なんかさしてたら邪魔すぎ。郷に入っては郷に従えです。


現実問題編

さいごに、現実問題どうなの?という、ちょっと真面目な話で終わりにしましょう。

本記事は、まだまだ旅慣れていない方や、海外旅行に不安がある方、心配性すぎる方に向けて書いてみたつもりです。

先述の通り、かつてわたしがそうだったからです。

SNSを開けば、やれアメリカだ、やれカナダだと、友人たちのキラキラした姿が所せましと並んでいる方も多いのではないでしょうか?
日本という恵まれた国に生まれ育っていても、やっぱりどこか「海外すごい」という風潮が拭いきれず、その思考をベースに、海外慣れしている人、海外にたくさん行っている人=すごい、と思いがちだし、そう思われたい人もたくさんいることでしょう。

現実問題、わたしのようにバックパック1個で海外を旅する、なんてものは、かっこつけ以上でも以下でもないことがほとんどです。(※自覚あり)

とはいえ、バックパック1個で行ける海外旅行は本当にラクです。
しかし、あくまでそれはラクに海外旅行をするための極意であり、海外旅行を楽しむための極意ではありません。何よりも大切なことは、心置きなく、羽を伸ばして、たのしい!と思える状況を自らの手で創り上げることにあります。

それには、荷物の大小も、圧縮袋の活用も、なにも関係ありません。インスタ映え? QOL自慢? 旅慣れアピール? 違います。海外旅行は、それまでコツコツとお金を貯めて、計画をして、やるべきことをやって、体調を万全に整えてきた自分へのご褒美であり、生きているを実感するためのちょっとしたチャレンジなのです。

そのためには、バックパック1個でカッコつけることよりも、大きなスーツケースで安心して飛行機に乗り込むことのほうが大切なときもあります。

ラクに行く極意と、楽しむ極意だけは、現実問題、混合しないようにしてくださいね。

飛行機から見る空の景色は、いつ何時も最高。

***

さて、ようやく世界中でコロナの規制が緩和され、これからもっと多くの皆さんが海外旅行に出掛けていくことでしょう。

わたしも皆さんとともに、細心の注意を払いつつ、今日も1個のバックパックにせっせと荷物を詰め込んで、こんなネタ記事を書いたりしています。

結局のところ・・・海外旅行、安全に楽しみましょうね!
これが言いたいのです。



皆さまの海外旅行も、すてきなひと時となりますようにー!

現地調達!とか言いながら、出発3日前に新しいサンダルを購入する人の図。


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