CFA(米国証券アナリスト)合格体験記
こんにちは
高橋勇気です。
本日はCFAの合格体験記を書きたいと思います。
話は逸れますが、雑筆ですが、下記の記事も書いております。ご興味がありましたらどうぞ。
メガバンクの元外国為替トレーダーが語る、FXをやる前に絶対に知っておきたい11個のこと
私事ですが、先日、CFAレベル3に合格いたしました。その後のレファレンスチェックも通過し、遂に名刺に“,CFA”と書くことができました。
“,CFA”と書かれた新しい名刺を見た瞬間、本当に感無量の気持ちになり、非常に達成感を感じたことを覚えております。
CFAという資格は金融業界で認知度が上がってきているものの、まだまだ保有者が少ないことから勉強方法もCMA程は確立されておらず、さらには一緒に頑張る仲間も少ないことから、モチベーションの観点からも難しい試験だと認識しております。
今回は私がレベル3合格までに取り組んだ勉強方法を共有することで、CFAの勉強をされている皆様の糧になればと思い、合格体験記を書こうと思います。
尚、この記事をご覧になっている皆様はCFAがどのような資格かを既にご存じだと思いますため、CFAの説明については割愛させていただきます。
1,日本の証券アナリスト(CMA)との比較について
よくCMAとCFAを比較した記事を見かけますので、私も個人的な見解ですが、類似点や相違点を簡単に書こうと思います。
【CMAとCFAの類似点】
CFAレベル2までの試験範囲がかなり被っております。特に経済やコーポレートファイナンス、株式、債券、デリバティブ等はほとんど同じ内容だと思います。CMA合格者であればこの分野は英語に慣れる程度と問題演習でCFAレベル2までは進めると思います。
未修の方はまずは日本語で勉強するのがいいかもしれません。
【CMAとCFAの相違点】
まずは言語の違いです。これがかなり大きいです。
次に試験範囲ですが、CFAの方がかなり広いです。
CFAの場合、オルタナティブや財務分析などはCMAの内容を応用しにくいため、かなりしんどいと思います。
またCFAレベル3の試験内容はほとんどCMAと被っていないため注意が必要です。
勉強時間や難易度でも個人的には圧倒的にCFAの方が大変でした。
2、 勉強開始時の私のスペックについて
私がCFAの存在を知ったのは大学4年生の時です。当時、ある日系企業から内定をもらっており、その同期がFacebookに「CFAのレベル1に合格した!嬉しい!」といった投稿をしておりました。
私はその同期のことを既に非常に投資関連の知識を持っており、ある種の尊敬さえしていたため、その人がわざわざFacebookに投稿するということは余程のことなのだろうと感じました。
そこでCFAについて検索したことが私とCFAの出会いになります。
さてCFAレベル1に申し込んだ際の私のスペックは以下になります。
・英語力
TOEICは800点
留学経験なしのため、英語力は非常に低い。
金融の英語の記事をぎりぎり読めるレベル。読めないこともしばしば。
・金融知識
多少、学生時代に株をやって程度であり、軽く本を読んだことある程度。
もちろん日本の証券アナリストも保有していない。
こんな感じです。
端的に言うと留学もしておらず、受験英語のみの英語力であり、趣味で多少金融の本を読んだことがある程度の状況です。
典型的な経済以外のことを勉強してきた大学生みたいな状況です。
3、 レベル1の勉強法
金融の知識はほとんど無かったものの、社会人になり、優秀でやる気に満ちている同期に囲まれていた私はモチベーションだけはありました。
よってCMAの1次試験とCFAのレベル1と同年に受験することとしました。CMAが先で、その2か月後にCFAだったと思います。
さて私がCFAレベル1の勉強で使ったテキストは大野先生のガイドブックとschweserのみです。
まずこちらでCFAレベル1について簡単に勉強しました。英語と日本語の両方で書いてあるため、取っ掛かりとし非常に便利です。
またCFAでは普段使用することが全くない指定の電卓を使う必要があります。この使い方も書いてあり、大変重宝しました。
試験に申し込むとCFA協会から段ボールで分厚いテキストが送られてくるのですが、合計で3,000ページ程度あり、私には無理でした。
そこでschweserのテキストを購入し、読むことにしたのです。schweserのページ数も1,500ページとかなり厚いですが。
アマゾンでも中古ですが売っています。
試験内容は変わっていきますため、値段が高いですがschweserの公式HPから購入した方がいいです。
さて試験の半年前から勉強スタートです。
テキストを4か月で読み、直前2か月でschweserの問題集を解きました。
当然テキストは全て英語のため、かなり辛かったです。また、読んだ内容もすぐに忘れてしまい、全然身に付いている感覚がありませんでした。しかし読み直していると全く進まないため、とりあえず読み進めることを優先し、内容の理解は後回しにしてしまいました。
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