英語学習法〜ライティングの勉強法②
「ライティングの勉強法①」では,文法的に正確な英文を書くということに焦点を当てて解説しました。記事はこちらです☟
今回は,
難しめの日本文を英訳するときに活躍するポイント,思考法
を紹介します。そのポイントを考える前に,次の例題を考えてみてください。
例.「ジョンはどうしてあの先生に呼ばれたの?」を英訳しなさい。
「ジョンが先生に『後で職員室に来てください』と言われているのを見て,『どうして先生に呼ばれたんだろう』と友だち同士で話している」という状況で考え,英訳してください。
この日本文を,Why was John called by the teacher? と英訳してはいけません。このような状況で "call" は使えないからです。"call" を『ウィズダム英和辞典』(三省堂)で確認すると,
1. …に電話する
2. (電話・通信機器を使って)…を呼ぶ,呼び出す
3. (大声で)(人・名前など)を呼ぶ
と出てきます(今回紹介するのは第3文型の用法に絞りました)。そうすると,先ほど挙げた場面には適さないことがわかります。さて,どうしましょうか。
ここで他に「呼ぶ」にあたる英語があるかどうかを考えますが,適当なものは見当たりません。そこで,日本語が言わんとしていることを考え,日本文を言い換えてみることにしましょう。
「ジョンはどうしてあの先生のところに行ったの?」
などとしてみてはどうでしょうか。これなら簡単に英訳できそうです。これを「和文和訳」と言います。適当な表現が見つからない場合や和文に当たる英語が思い浮かばないときは,日本文の言わんとしている情報核をつかみ,「和文和訳」をしてから英訳することが求められます。日本文の解釈力が必要だと言うことです。
PDFには,「和文和訳の必要性」と「ライティングの学習法①・②」からわかる「和文英訳の力を向上させるために必要なこと」をまとめています。さらに「和文英訳の練習に適した参考書・問題集の紹介」もあるので,興味のある方はぜひどうぞ☟
参考書・問題集は,Z会の『英作文のトレーニング はじめる編・必修編』,駿台文庫の『英作文基本300選』を取り上げています。アマゾンのリンクも張っておきます。
それぞれの特徴はPDFの中に書いてあるので参考にしてください。
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