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英語学習法〜ライティングの勉強法①

 大学入試では,ライティングの出題は「和文英訳」「自由英作文」の2通りの出題形式があります。最近では「自由英作文」の出題が多いですが,東京大学や京都大学,大阪大学,東北大学,九州大学などでは,「和文英訳」「自由英作文」の両方が出題されます。一方,英検やTOEFLなどの資格試験では「自由英作文」しか出題されません。

 私は「自由英作文」は「和文英訳」の延長上にあると考えています。

「和文英訳」は与えられた日本文を英語に訳す

のに対し,

「自由英作文」は自分の頭の中にある日本文を英語に訳す

という違いしかないからです。したがって,いずれにせよ「和文英訳」の練習は欠かせないといえます。「自由英作文」しか出題されないからと言って,自由英作文の練習しかしないと,英語で書ける幅がいつまでたっても広がらず,書ける内容が限定されてしまうからです。

 そこで,2回にわたって「和文英訳の勉強法」についてまとめたいと思います。今回は

「文法的に正確な英文を書く」

ということに焦点を当ててみます。

次の2つの日本文を英訳してみてください。

 (1) 台風がその町に近づいている。
 (2) 彼は3年前に大学を卒業した。

 2題ともとても基本的なものですが,できたでしょうか。それぞれの解答と思考のポイント,英作文における注意点は,PDFの中にあるのでご覧下さい。

 日本文を英訳するときのポイントは,日本語に引きずられて日本語のルールで英文を作らないことです。

英語のルールに沿って書く

ことを意識することが重要です。「そんなの当たり前じゃん」と思うかもしれませんが,英作文の答案(和文英訳・自由英作文ともに)を見ていると「日本語ではそう言うけどね…」というものを散見します。そうならないために,一度学んだ英文法を,和文英訳の勉強を通じて,「書くための英文法」へと転換していくことが,英作文力向上のための第一歩だといえるでしょう。


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