『英文解釈クラシック』
『英文解釈クラシック』(研究社)が販売されました。著者は駿台予備校で教鞭をとられる久保田智大先生です。本書は発売2日で重版が決まった名著です(すでに3刷が決定しているようです)。本書の由来も書いてありました。以下,引用です。
classicには,「古典の」という意味の他に,
① 最高水準の;模範的な
② (文学・歴史上)名高い;由緒ある
③ 典型的な
④ (衣服などが)伝統的な;定番の
などの意味があります。本書では,
① 最高水準で模範的となる名文を厳選しており,それらは
② 歴史的に名高いものも多く含まれています。
また,レベルの高い英文で狙われる
③ 典型的な構文・文法事項を集中的に扱っており,
それらを昔ながらの正統的で
④ 伝統的な手法でしっかりと解説しています。
本書では,『イソップ物語』や『浦島太郎』の冒頭部など興味の持てる物語文や規範となる名文を選出し,構文的ポイントごとにまとめられています。構文の解説だけでなく,本文の流れ図などまで記載されていて,非常に使いやすいものになっています。さらに大学入試問題を用いた演習問題も掲載されています。
中堅から上位の大学受験生にオススメの一冊です。受験生でなく,英語をやり直したいという大人の方にもオススメです。
久保田先生は同年代の方です。同年代でこんな名著を書ける人がいるとは,すごいという思いと同時に悔しい思いを感じます。自分でも,将来的には,何か書籍として形を残せるもの,より多くの方に知ってもらうためのものを執筆できたらと思います。そのために,もっともっと精進しなくてはと火がつきますね。