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【日記】クリエイティブなチームには心理的安全性が不可欠

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■ クリエイティブには心理的安全性が必要


この日は朝から中国のセールスチームの会議。

新規開拓のアイデア出しをしている際、若い中国人営業が案を出してきた。
最初に持った感想は「イマイチだな」だった。
それはボクが考えていたアイデアと真逆からのアプローチだったからだ。


それでも、まず「その考え方オモシロイな」と口にしてみた。

最近のボクのテーマが「心理的安全性が確保されたチームを作ること」だから。

どんな意見でも「否定」ではなく「肯定」することを心がけている。


すると、発言した若い中国人スタッフの顔がパッと明るくなった。
そしてどんどんとアイデアが出てきた。

クリエイティブなチームにするには心理的安全性が必要

って、こういうことなんだろうな、と実感できた瞬間だ。


しかも、良く話を聞いていると本当にオモシロイ考え方だと気づいた。
ボクの頭の中にあったアイデアと逆だったから「イマイチ」と感じただけ。

すると、彼の方からボクのアイデアと両方をチャレンジしたいと言って来た。すごくポジティブになっている。

そしてそれを聞いたボクは

この雰囲気は良いな。好きだな。

と感じた。

部下を受け入れる、部下を信じることの大切さを感じた瞬間でもあった。

■時代が求めるリーダ像


午後は、1人の課長と1on1を実施した。


いつも通り「好きにこの時間を使って欲しい」と伝えた。

彼から出てきたのは「心理的安全性のある部にしたい」という思いだった。

これには正直なところ、とても驚いた。

なぜなら、元々の彼はゴリゴリの体育会のノリで「俺についてこい」タイプだったから。

そんな彼が「誰も傷つけ合わない優しい集団にしたい」と口にしたことは驚きだった。


彼がそう考えるようになったのは、ボクの思いを感じたからだということ。
ボクが「心理的安全性のあるチームにしたい」と考えていることを理解したそうだ。


それに加え、彼自身が今の時代に求められるリーダ像を理解したから。

「俺様」よりも包み込むような「優しいリーダ」が求められる時代と感じたようだ。


彼のリーダ像が変わった理由のもう1つは、今年の4月にあった組織変更の内容だった。

以前の彼と似た「俺様」タイプの、ある部長が実質的な左遷となった。
もちろん、左遷でも懲罰人事でもないが、花形の部署から日陰の部署に変わったのは事実。


一方で、その左遷にあった部長に虐げられていた部長が、大きく出世して経営層に加わった。

これをうちの部の課長は「会社や社長からのメッセージ」と捉えたようである。

「実際、世の中が求めるリーダ像もこんな感じに変わってるもんな」とも話していた。


社長が本当に時代の流れに沿ったのかどうかは分からない。

ただ、人材育成という面で、2人の部長の間に大きな成果の差が出たのは事実だ。

左遷された部長の部では、有望と思われていた課長が、部長から抑えつけられ成長が止まってしまっていた。


一方で出世した部長の部では、課長に限らず多くのメンバが大きく成長したのだ。


例えば「言われたことだけやっておけば良い」と平気に(本気で)話していた課長。
今では彼が率先して改善会議を開いて、品質UPやコストダウンに取り組んでいる。

その課長は以前から「俺はアホやからしゃべらん方がいい」と言うような人間だった。
でも、その部長に変わってから、意見を受け入れてもらえるという安心感を得たそうだ。
それで仕事に前向きに取り組むように変わったのだ。


この日は朝も昼も「心理的安全性」の重要さを感じることができた一日となった。

そしてまた、会社の組織変更が従業員にメッセージを与えられることも分かった。

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