ホワイト企業勤めの新卒1年目が適応障害になるまでの話

新卒1年目から2年目にかけての時期に、適応障害になりました。

仕事で苦しむ中、安心感を得るためか自分と同じよう症状を持つ人の体験談を探して読み漁っていました。なのでそんな人たちのためにも、当時の気持ちや思いを書いていきたいと思います。ようやく過去を振り返れるレベルにまで回復しただけで、まだ治ってる訳ではありません。

適応障害とは、生活の中で生じるさまざまなストレスにうまく対処することができず、抑うつや不安感などの精神症状が現れて日常生活に支障をきたす病気のことです。
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現在の会社は第一志望で、苦しい就職活動を乗り越えた末に内定を勝ち取りました。配属も運良く希望通りに行ったところまでは人生は順調でした。

しかし、仕事をしてみて1ヶ月も経たずに薄々気がついてしまいました。

正直なところ、これは違うなと。ミスったなと。

でも「自分が選んだ道は間違いなかった」と信じたい気持ちが大きくあったせいで、仕事がつまらないと思うことから目を背け続け、自分の本当の気持ちに蓋をし続けていました。本当の自分と向き合うことから逃げていました。

「やりたことじゃない」というすごくモヤモヤした状態から解放されることもなく時間は経過していきました。新型コロナウィルスの影響で3月から在宅ワークが開始し、残業時間も増えたことで環境も悪い方向に向かっていきました。

そのせいもあり仕事をするのが憂鬱で辛いなという感情が次第に大きくなり、定時に出勤できないこともありました。症状がひどくなりつつも耐えなければと言う気持ちがあったので1.5ヶ月ほど頑張りました。

地獄以外のなにものでもなかったです。

その頃には精神がすり減り、生きていくのが苦痛でした。精神的・身体的な症状を思い出せる限り並べてみます。

・次の日を迎えたくないので、夜寝る時間がどんどん遅くなる
→寝不足、ベットから起きて現実に直面することを避けたいため朝起きれない
・吐き気・頭痛・体の節々がズキズキして痛い
・何事にもやる気が出ない(趣味・外に出ること・転職活動など)
・力が入らないので、歩くスピードが異常に遅くなる
・勤務後・土日ですら苦しいので、生きているのが辛い
・週2,3回の頻度で泣く
・食欲の減退がひどくなり、お腹が空かなくなる
・死にたいと思う


生命維持するための食べる欲求がないということは、マズローの5大欲求の内最下層である生理的欲求が脅かされています。今考えると、かなり危ない状態な気がします。

うつ病になる前にどうにかしないといけないという思考には至ったので、心療内科を訪れることにしました。

心療内科の先生からは「適応障害、さらにうつ病の一歩手前」と告げられた時は驚きました。まさか自分がそうなるとは思ってもいなかったからです。ショックでした。

「このまま働き続けたらうつ病になる可能性があるので、休職をお勧めします。適応障害という症状で診断書を出せますが、どうしますか。」と聞かれました。

「今ここで診断書を貰い、会社に提出すれば数ヶ月休める。」「今にも仕事から解放される。」という安心感から迷いました。しかし、休職しても原因を解決しなければ、根本的な解決にならない。復職しても同じ症状になってしまうかもしれないと考え、ひとまず診断書は保留にしてもらい、自分と向き合うことを決意しました。

その日以降、仕事をする上で辛いことは何かを少し考えて言語化しました。しかし、両親・同期・上司に言うことはためらっていました。周りの人に言えば自分が仕事に耐えれらず弱音を吐いたのと同じではないか。ストレス耐性が低いと思われるのではないか。あまり迷惑かけたくない。という気持ちがありました。

この感情が出てきてしまったのは、大学院を卒業するまで数々の挫折がありましたが、自分なりに頑張って困難を乗り越えそこそこの結果を出してきたからだと思います。積み上げてきたものは大したものではないのに、少なからずプライドがありました。

小学生の時に所属していた野球チームでは理不尽な暴力監督に耐えました。
中学生の時は遊びたい気持ちを我慢して、スパルタ塾講師の元で志望校に向かって毎日13時間勉強してたのに、半分以上の高校に落ちました。
高校生の時は怪我ばっかりして、部活で思うように結果が出ず悩みました。
大学生では課題ずくめで、頭も良くなかったので勉強が大変でした。
大学院では周りが就活終わっていて遊ぶ中、自分だけ就活してました。コスパの悪い研究テーマが与えられたこともあり成果が出ずに苦戦しました。

そんな学生時代を経て育った自分だからこそ、「不登校の人、部活を辞めてしまう人、うつ病になる人はメンタルが弱い人間で情けない」と心のどこかで少し見下している部分がありました。

しかし今、そう思うことはなくなりました。

みんな適応しやすい環境はバラバラだし、合わなくて、辞めたければやめればいいし、自分らしさが出せて生き生きできる環境に行けばいいんじゃないかと。

振り返り

自分がこうなってしまったと想定される原因を考えてみました。

・興味のない仕事をしている
・この仕事をしている自分はありたい姿ではない
・締め切りなどの時間的制約があったので焦り、不安になった
・仕事は与えられるも何をしたらいいかわからず不安になった
・できないことに対して社員から指摘をされることにストレスを感じている
・残業時間が多い

色々挙げましたが、興味のない仕事をしているし、ありたい姿でもないと言うのがボトルネックなのではないかなぁと思いました。

ある程度興味のある仕事だったら、成長したいと言う気持ちがあるので厳しい指摘や多少の残業にも耐えられると思います。

興味がないので、成長したい気持ちも湧いてこないし、指摘されてもいい迷惑にしか感じられてない気がしてます。

つまらないから、定時上がりでも苦痛です。

改善するために

とりあえず親に相談しました。そうすると適切なアドバイスがもらえました。

次に上司に相談しました。その段階で、今まで抱えていた辛さや偽りの自分からの解放があったのか比較的すっきりしてきました。今後、うつ病にはならなそうな気がしています。

そういう慢心が危ないんですけどね。

ただ、症状が振り返しそうな気がしてならないので不安です。

今回は、ひとまずここまでにします。

倒れない程度にがんばります。


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