キャリアアップにつながる案件とつながらない案件の違い
コンサル、ディレクション、プロデュース、制作系、事務系などの請負仕事の性質にはいくつかのパターンがあります。
なんとなく忙しいとか、キャリアアップできている気がしないって方は、これらのパターンを理解できておらず、自分自身の現状を把握できていない可能性が高いです。
本記事では請負仕事のパターンを理解することで、キャリアアップできる案件、キャリアアップしにくい案件を見分けられるようにしていきます。
また、今のあなたの仕事の現状とこれからどう動けばいいかの指針を見出せるようにもしていきます。
キャリアアップしたいのか、現状維持でいいのか、はたまたそもそもキャリアチェンジしたいのか、自分自身のことを振り返りながらここから先を読んでみてください。
案件の性質は報酬と労力のバランスで決まる
こちらの図の通り、案件の性質は報酬と労力のバランスで決まります。
この図の通り案件性質には大きく5つのパターンが存在します。
右上①:報酬高✖️労力小=優良案件
右下②:報酬高✖️労力大=忙殺案件
左上③:報酬低✖️労力小=単純作業案件
左下④-1:報酬低✖️労力大=不良案件
左下④-2:報酬低✖️労力大=挑戦案件
これら5つのパターンの特徴を理解すれば、自分が今どんな仕事をしているのか、どこが無駄になっているのか、今後のキャリア的に何をすればいいのか、などが見えてきます。
それでは一つずつ解説していきますね。
①優良案件
労力が小さくても、報酬が高く、さらにクライアントにも貢献できているパターンです。
抱えている仕事が優良案件ばかりの状態は、時間に追われることなく、効率よく収入を伸ばすことができる理想の状態です。
精神的なゆとりを持つこともできますし、時間の余裕があるので、新たな挑戦に必要な学びや実践に力を入れることができて、キャリアアップも目指しやすくなります。
請負仕事をしていると誰もが目指す理想の状態と言えるでしょう。
優良案件の特徴はこちらです。
今、あなたが取り組んでいる仕事がこのような案件ばかりであれば、何の心配もなくキャリアアップを目指せる状態です。(この記事も読まなくてOK)
②忙殺案件
報酬は良いしお客様にお役に立てている実感はあるけど、やるべきことが多くて忙しい状態です。
一見悪くはないのですが、物理的にも心理的にも疲労が蓄積されやすくなる案件です。
収入的には悪くないけど、日々忙しくて時間がないと感じている人は忙殺案件をたくさん抱えている可能性が高いです。
心身疲労で消耗するレベルでなければ、短期的にはほとんどデメリットはありません。
ですが、長期で考えると、目の前の仕事に忙殺されるばかりで次なるキャリア展開を描きにくくなるのがデメリットです。
時代の変化とともに求められるスキルやあり方が変化していく中で、今、重宝されているスキルが全く役立たなくなって、仕事を失うリスクもあります。
忙殺案件の特徴はこちらです。
忙殺案件が多いかもしれないと感じる方は、上記の特徴と照らし合わせて、自分に負荷をかけすぎていないかチェックしてみてください。
そして、自分の役割が本当に適切なのかを冷静に振り返り、必要があればクライアントに業務と報酬の見直しを提案するのがよいでしょう。
③単純作業案件
労力は少ないけど報酬も少ない単純作業をこなすような案件です。
淡々とこなすルーティン作業や、成果に大きく繋がらないけどやらなければいけない事務作業などを請負う案件が単純作業案件に分類されます。
作業スピードが早い人やルーティンが得意な人や、空き時間を使って副収入を得たい人にはおすすめの案件です。
ですが、キャリアアップを目指したい人にとっては、成果に対する貢献度合いが見えにくく、多くの人が代替できる仕事ということもあり、あまりおすすめできません。
単純作業案件の特徴はこちらです。
キャリアアップを目指していきたい方は、業績に対して貢献できる仕事に切り替えたり、単純作業をしている中で見えた業務の改善ポイントをクライアントに提案することで、キャリアの幅を広げていくことができます。
④-1:不良案件
報酬は少ないけど、労力はかかるかなり苦しい案件です。
今やってる案件が不良案件だと感じる人にお伝えしたいのはこちらです。
「しんどいと感じてるなら早く辞めてください。」
「嫌じゃないなら、クライアントに業務内容と報酬の見直しを提案してください。」
このような案件ばかりやってたら生計が立ちませんし、心身を壊す要因にもなります。
これらの特徴に該当する方は、早急に働き方を見直してみてください。
ちょっと辛辣になりましたが、クライアント側に問題があるパターンが多いのが、不良案件の特徴です。
特に「不良案件を依頼するクライアント ✖️ 自分の主張がはっきりできない心優しい人」の組み合わせは最悪です。
誰の何のためにもならない仕事で、日に日に消耗するだけなので、早く辞めてください。
④-2:挑戦案件
報酬が少なく労力は多かったりしますが、将来への希望がある案件です。
新規事業や拡大見込みはあるけど、今すぐ使えるお金がなくて、報酬が少なくなりがち&これから伸びるところで労力が増えがちなのが挑戦案件の特徴です。
挑戦案件の特徴はこちらです。
挑戦案件は、成果を伸ばすことが必須で難易度も高いことが多いです。
その分、地力は高まりますし、成果を大きく伸ばせば大きな報酬を得られる可能性もあります。
また、キャリアの幅が大きく広がる起爆剤にもなりますし、将来的には超・優良案件になる可能性も秘めてます。
不良案件との違いは「将来への希望を持って、双方が仕事に打ち込めているか否か」です。
キャリアアップを目指す上での理想の働き方とは?
ここまでの特徴を踏まえて、キャリアアップを目指す上での理想の働き方を考えてみました。
この3つを満たす働き方が実現できれば、気持ちのゆとりと納得の報酬を得ながら、継続的にキャリアアップをしていけると考えます。
①既存案件を優良案件に変える努力をする
②今後は優良案件以外を増やさない
③空き時間を使って挑戦案件に着手し、将来の優良案件をつくる
あくまでも理想で綺麗事かもしれませんが、これができれば理想ではないでしょうか。
おわりに
僕自身、まだ忙殺案件があったり、挑戦案件に着手したばかりで理想の働き方を100%実現できている訳ではありません。
ですが、理想の働き方像は上記の通り明確なので、徐々に理想にも近づいてますし、キャリアアップできている実感も持ててます。
もし、あなたが継続的にキャリアアップしていきたいと考えているなら、ここまで解説してきた案件性質を理解して、自分自身の仕事のバランスを見直すことをおすすめします。(キャリアアップしなくてもいいっていうのももちろん一つの選択肢です。)
また、長年仕事を続けていく中で、伸び悩みを感じたり行き詰まりを感じた時にもこの5パターンのことをちょっと思い出してもらって、自分の働き方を考えるきっかけにしてもらえれば嬉しいです。
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