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どんなにすごい才能も、努力なしでは開花しない
誰にでも才能はありますが、社会を生き抜く武器にするためには努力が必要です。
才能を見つけるツールとして有名なストレングス・ファインダーの解説書籍である、「さあ、才能に目覚めよう」の一説を引用すると、才能の定義はこうなっています。
才能とは、繰り返し現れる思考、感情および行動パターンであり、何かを生み出す力を持つ資質のことである。
株式会社日経BP 日本経済新聞出版
才能の段階ではあくまでも資質です。
そのままで使えるものではなく、磨き上げた先にある”強み”にすることができれば、ほしい成果、変化を手に入れることができるようになります。
”強み”はこう定義されています。
才能(頻繁に繰り返す思考、感情、行動パターン)
× 投資(練習やスキル開発、知識を身につけるためにかける時間)
=強み(常に完璧に近い成果を生み出す能力)
本のウケ売りではありますが、僕の体感的にも強みの公式はその通りだと思います。
努力や苦労なくても成果が出るという話は半分嘘
才能を活かせば無理なく成功できる、自然に成功できるという神話のようなものがありますよね。これは半分本当で半分嘘だと思ってます。
強みや才能を見つける診断やカウンセリングなどをやってると、「無理なく成功できる」「自然に成功できる」という言葉を、「努力なく成功できる」と勝手に自己解釈している人もいると感じますが、世の中そんなに甘くありません。苦労はしなくてもいいかもしれませんが、少なくとも努力は必要です。
努力しないと「強み」にならない
先ほど引用した強みの定義は”常に完璧に近い成果を生み出す能力”です。才能が分かっていたとしても成果を出せていなければ、それはまだまだ発展途上です。
成果を生み出すには、強みになるまで昇華するプロセスが必要で、そのプロセスが努力ということになります。
”努力=苦しいこと”と認識している人もいるようですが、そんなことはなく、ただただ、才能を伸ばすために必要なことをやることが重要です。
才能を伸ばすために必要なこと
才能は”頻繁に繰り返す思考、感情、行動パターン”と定義されていますが、最初にやるべきことは、このパターンを理解すること。
自分は
・どのようなプロセスで思考しているのか?
・どのようなことで感情が動き、どう変化していくのか?
・物事を実行に移す際、どのようなプロセスで行動するのか?
といったことの自覚です。
「さあ、才能に目覚めよう」では、”ストレングス・ファインダー”という診断テストでこれらを理解する方法をとってますが、どんな方法でもいいと思います。
・過去の思考、感情、行動の振り返り
・ストレングスファインダーなどを用いた資質理解
・生年月日に基づく先天的な資質理解
・他者からのフィードバック
などの方法が考えられます。
理解したパターンを社会に適用する形に変化させること
自分の資質を理解したら、次はそれを社会に適用する形に変えていくプロセスに入ります。
基本的には、才能を活かすための
①武器を身につける
②仕組みを作る
という発想をしていきます。
例えば、感情表現が豊かな人で想定してみます。
武器を身につけるという視点では、文章力や脚本力を身につけて、ライター的な方向で活躍できるように努力したり、動画編集能力を身につけて、感情表現を通じて人の心を動かすツールづくりができるように努力したりすればOKです。
仕組みを作るという発想では、感情表現を人の役立つものに変えることができる人を身近に置いて、その人に表現の編集をお願いすると言った選択肢もあります。
努力することなく、才能そのものがそのまま強みになるケースはかなり少ないと思います。いたとしても、一握りの天才と呼ばれる人たちだけでしょう。
宝の持ち腐れにならないように
才能は誰にでもありますが、生かさなければ性格の一部にしかならず、現実的な成果を作るものにはなりません。
「すごい才能が見つかればどうにかなるかも!」と思っている人もいるかもしれませんが、大事なことは才能を理解した後の話。
才能に夢を見るのではなく、現実的に目の前の世界を変えていくための原石と受け入れて、磨くプロセスに力を入れていくことが大切です。
強みになるまでは時間がかかることかもしれませんが、努力の方向性を間違わずに才能を伸ばすことに集中すれば、いつかは強みに昇華し、理想の成果を手に入れることができるようになるのです。
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