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興味ほいほい

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2015年10月の記事一覧

インターネットで雑誌と同じくらいの記事が読みたい話

先日、ネット上で、僕のある友人の料理が批判されていました。

その友人、本当は全く違うジャンルなのですが、話をわかりやすくするために「イタリアン・レストラン」のシェフをしていることにしますね。

で、その投稿者はかなりグルメであることを自負していまして、どの投稿を見ても「シャリが口の中に入れるとホロっと崩れる感じが」とか、結構、語っているんです。

そして、その投稿者がその僕の友人のカルボナーラに

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157.物語の力

 いま「オンライン文学賞」というものの審査をしている。
 これはその名から予想されるように、インターネットで募集された文芸作品のコンテスト。数百本の応募があったらしく、何次かの選考を経てぼくの手元に来た作品が80本程度。この中から上位作品を選ぶのだ。
 おかげで連日、作品がプリントアウトされた大量の紙の束と格闘している(オンライン文学ではあるけれど、やっぱり紙に印刷されていないとじっくり読めない。

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好きなら好きって言えばいいんだ

好きなら好きって言えばいいんだ

本日WOWOWの総合アカウントからWOWOW版「下町ロケット」を観た感想のつぶやきに対して御礼をもらいました。

ボクもなるべく小説の感想を上げてくださった人には短くとも御礼するようにはしているのですが、やっぱりちょっと驚きますね。
公式なアカウントさんですもの。
ボクなんかは作家とはいえ、個人事業主ですから帝国重工からみた佃製作所よりもちいさな存在ですから。

でもよくよく考えて見れば元々は池井

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『ヒモザイル』で考えた、マンガ家とアシスタントと読者と「表現の自由」

『ヒモザイル』で考えた、マンガ家とアシスタントと読者と「表現の自由」

いささか愚痴めいたところから始めるけれど、ボクが19歳で最初に入ったアシスタント先は、普通の少年漫画の週刊連載をやっていた先生のところでした。一年半頑張ったけど、先生とは相性が合わず結果的に逃げ出してしまったのです。

その件については今でも申し訳ないと思う反面、後進も育てたしアレ以上は我慢の限界だったのでいずれ爆発しただろうと確信しています。

名前を伏したところで、誰も知りたくはないでしょう?

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