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鬼滅の刃・無限列車編の「牛鍋弁当」を再現してみたら、無限に「うまい!うまい!」と叫びたくなった ーー 名古屋めし料理家のレシピ #12

鬼滅の刃、最終巻がいよいよ発売ですね!

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この記事を読む頃には既に手に取られたという方もいらっしゃるのではないでしょうか? 2020年にきら星のごとく現れた、空前の大ヒット作。私も途中からですがジャンプ本誌で追いかけ、その魅力にずっぽりハマっておりました。

映画「無限列車編」もすごいことになっていますね。興行収入300億目前、年内か年明けには記録更新となりそうな勢いです。

そんな鬼滅の刃・無限列車編ですが、個人的には炎柱・煉獄杏寿郎が「うまい! うまい!」と空き箱を無限に積み重ねていた「牛鍋弁当」が気になりました。

煉獄さん

いや、あそこまでうまい!うまい!となる弁当なら絶対食べて見たいですよね。

とはいえ、原作でも映画でも牛鍋弁当のレシピは出てきません。果たしてどんな弁当だったのか

……分からないなら作ればいい! 料理家の血が騒ぎまくりです。

ということで、いろいろと資料を調べながら全集中で「牛鍋弁当」の再現レシピを考案。鬼滅の刃最終巻の発売に合わせて、実際に再現しました!

今回のこだわりはなんと言っても「牛鍋」。すき焼きじゃ無いんです牛鍋なんです。

明治大正期の牛鍋は、すき焼きとは別の料理。角切りの肉を焼き、味噌仕立てでいただくものでした。

とはいえ、お弁当に角切りは不向きですので、牛の赤身肉のブロックを厚切りに。

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贅沢です。300億目前の男にふさわしい贅沢さです。

そして味付けも味噌仕立て。といっても、味噌をそのまま使うのでは無く、エキスを抽出した「たれ味噌」というものを作り、これをベースに割り下を作りました。

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見た目は醤油っぽいですが、旨味の複雑さは味噌。それでいて、濁りや雑味といったものがない、非常に透き通った味になっています。普段の料理にもいろいろ応用できそう。

たれ味噌のレシピはこんな感じ。

■たれみそ(出来上がり量100ml程度)
≪材料≫
・豆味噌100g
・水300ml

≪作り方≫
1.水に豆味噌を溶く
2. 1.を火にかけ、沸騰させてから15分弱火で混ぜながら煮詰める(3分の2程度が目安)
3.クッキングペーパー(またはサラシなど)で漉す(出来れば最後まで絞る)

そして出来上がった物がこちら……!

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どう、美味しそうでしょ? 

厚切り肉に甘辛のたれ、そしてごはん。控えめに言って最高ですね。思わず「うまい!うまい!」と叫んでしまうおいしさでした。

それではレシピを大公開です!

■全集中で再現! 煉獄さんが唸った「牛鍋弁当」

≪材料≫
・牛肉(モモ、ウデなどの赤身肉) 300g程度
・焼き豆腐または生揚げ 2枚程度
・ネギ 1~2本分
・白ごはん 1合
・牛脂(またはサラダ油) 適量
・砂糖 50g程度
○たれみそ 100ml程度
○酒 100ml程度
○みりん 100ml程度
○豆味噌 少量(小さじ半分程度)
・七味唐辛子 お好みで
【作り方】
1.牛肉は厚めにスライス、焼き豆腐は一口サイズにカット、ネギは斜め切り
2. ○の材料を合わせ、割り下を作る
3. フライパンに油(出来れば牛脂)を引き、中火にして肉を並べる
4. 肉の上に砂糖をまぶして、砂糖を絡めるようにしながら両面が焼く
5. 両面焼けたら2.の割り下を入れる
6. ほどよく煮えたら引き上げ、豆腐(生揚げ)とネギを煮ながら割り下を煮詰める
7. 弁当箱に入れたごはんにタレをかける
8. 肉にタレをもういちど絡める(火は止める)
9.ごはん、肉、豆腐、ネギをもりつけて完成

詳しい作り方はyoutube動画にて紹介していますのでぜひご覧下さい!!

それにしても、贅沢なお弁当です。300億目前の男にふさわしい逸品になりました。

ぜひ皆さんも再現にチャレンジしてみてください!!

それでは、今日はこの辺で。次は何を作ろうかな。

P.S. 明日、告知があります……!

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