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これからの汁なし担々麺の話をしよう

本日9/2「汁なし担々麺」が名古屋めしとして断言されました。

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こちらは東海テレビで夕方で放送されている「ニュースOne」でのヒトコマ。スギヤマ探偵社のコーナーにて「名古屋の汁なし担々麺」が特集されました。

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名古屋の汁なし担担麺は名古屋で独自に進化スタイル。その特徴はなんといってもきしめんを思わせる「平打ち麺」ですね。

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このタイプの汁なし担々麺が名古屋に登場から20年近くになりますが、ようやく名古屋めしとして断言できる機会が訪れました。まぁ、断言したのは私なのですが(笑)

名古屋式汁なし担々麺の発祥はかつて名古屋駅の地下街にあった「小鬼來了」。北京ダックやフカヒレといって本格中華と美味しいカクテルが楽しめるお店のランチメニューとして登場したのが、現在にも通じる汁なし担担麺です。

これを開発した人が番組にも登場した中村シェフ。

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現在は独立し、「來杏」のオーナーシェフを勤めていらっしゃいます。もちろん来杏でも汁なし担々麺は大人気。

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ちなみに、中村シェフが以前の会社で立ち上げられた担々麺専門店が「想吃担担麺」。こちらも名古屋で大人気な汁なし担々麺です!

汁なし

どことなく雰囲気が似ているのは、最初に作った人が一緒だからですね。

ちなみに番組では汁なし担々麺に平打ち麺を使った理由も中村シェフの口から初披露! 中村シェフによると、最初は汁ありと同じ「細麺」で試作したもののすぐにダマになってしまって美味しくならない、かといって「太麺」ではゆで時間がかかってしまい、名駅エリアで忙しく働く人たちにランチで食べてもらうには提供時間がかかってしまって迷惑になる。そこできしめんをヒントに平打ち麺にしてみたら美味しく、しかも短時間で提供できるようになったとのことでした。

実際「小鬼來了」時代も行列が出来るほどの大人気に。これが口コミで広まって、他店でも平打ち麺の汁なし担担麺を提供するところがいくつも現れました。

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だからこそ、名古屋の汁なし担々麺は「名古屋式」であり「名古屋めし」であると、名古屋めし料理家としてきちんと断言させて頂いた訳です。

ちなみに麺以外の特徴としては以下の3点が挙げられます。
・五香粉等を用いた香りの高いラー油が使われている
・たっぷりのごまダレと合わせていただく
・ご飯が事実上セット。残ったタレにごはんを入れて追い飯的に頂くまでが名古屋式(台湾まぜそばの追い飯よりも早くからこのスタイルです)

各地にいろいろな担々麺がありますが、正直申し上げて「汁なし」なら名古屋式がお世辞抜きで一番美味しいと思っています。遠方からお客さんが来たときには必ず案内する選択肢に入れていますし、美味しいと喜んでもらえるメニューなんですよね。

今までは名古屋でも名古屋めしとは思われていない「隠れ名古屋めし」のような存在でしたが、今日の放送で堂々と「名古屋めし」と言えるようになりました。次は「名古屋式汁なし担々麺が日本全国のスタンダード」となるまで広まってほしいなと思っています!

ちなみに、名古屋式汁なし担担麺はおうちごはんでも手軽に楽しめます。中日新聞Webで連載中の「おうち名古屋めしの教科書」で詳しいレシピをご紹介していますので、ぜひおためし下さい!

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名古屋に来たら「名古屋式汁なし担担麺」。これからの定番です。


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