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1.スイミーがキライな女の子

初めまして。
スイミーがキライな女の子、略してスキ子と申します。
切り取る場所で、意味が変わってしまうところ、
言葉ってやつは難しいですね。

初めての投稿は、私が『スイミー』が嫌いなお話をします。


『スイミー』 著 レオ・レオニ

『スイミー』レオ=レオニ (著) 谷川俊太郎 (翻訳)

あらすじ

広い海のあるところで、小さな魚達が暮らしていました。赤い魚達に混じって、一匹だけがカラス貝のように真っ黒。その魚の名前はスイミーです。

ある日、小さな魚達の群れに、お腹を空かせた恐ろしいマグロが迫っていました。そして、ミサイルのように突っ込むと、赤い魚達を一匹残らず一飲みにしました。

逃げ出せたのは、誰よりも速く泳げたスイミーだけ——

そうして独りぼっちになったスイミーは、暗い海の底を彷徨いました。それは、怖くて、寂しくて、悲しいものでした。

それでも、海の世界は悲観的なことばかりではありません。スイミーの目の前には、まだまだ知らない素晴らしい世界が広がっていました。

虹色のゼリーのようなクラゲ、ブルドーザーのような伊勢海老、ヤシの木のようなイソギンチャク……そのような面白いものを見るたびに、スイミーは段々と元気を取り戻しました。

そんなある日のこと、スイミーは赤い魚の群れを岩陰で見つけました。体の色は違いますが、自分そっくりの魚達です。

「でて こいよ、みんなで あそぼう。おもしろい ものが いっぱいだよ!」

そう言ってスイミーは誘いましたが、「だめだよ。」と拒まれてしまうのでした。赤い魚達は、大きな魚を恐れて岩陰から出られなかったのです。

スイミーは、この現状を何とかしようと考えに考えました。そして閃いたのが、大きな魚のフリをすること。みんなで協力して泳げば、きっと出来ると考えたのです。さっそく、スイミーに教わりながら、赤い魚達は一生懸命に練習しました。

そうして、とうとう大きな魚のフリをして泳げるようになると、スイミーは「ぼくが、めに なろう。」と言いました。朝の冷たい水の中を、昼の輝く光の中を、スイミー達は堂々と泳げるようになったのです。

pict book 絵本の情報サイト:ピクトブック

そして最終的には、大きい魚を追い出した!というやつです。

『スイミー』が教えてくれたこと

  • 他者と協力することの重要性

  • 個々の違いを認め合うこと

  • 勇気を出すことの大切さ

  • 外の世界は素晴らしい!

スイミーに出会ったのは、小学校2年生の国語の授業です。
その年の学芸会でも、スイミーをやりました。

スイミーは確かに上記のようなことを教えてくれるので、教科書にものっているんでしょうね。

でも、それでも、

どうしても、私はスイミーが好きになれませんでした。
スイミー個人というよりかは、スイミーの世界観?ですかね。

特に「仲間と協力することって素敵!」「個性を認め合うのは素晴らしい!」みたいなところ。

スイミーって、本当にそんなお話なの…?
むしろ、自己犠牲的で、独りよがりで、怖いお話ではないの…?

幼いながらに、なんとなく、そう感じていました。
大人になって、言葉というツールを持てたからこそ、このモヤモヤがわかってきた気がします。

その理由を書くには、この余白では狭すぎるので、また次回にお話しできればと思います。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
ではまた明日。



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