hot / 箱野

腐女子の萌え・オタク界隈と同人の考察を真面目に語ったり、アホな考察を真面目に語ったりし…

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腐女子の萌え・オタク界隈と同人の考察を真面目に語ったり、アホな考察を真面目に語ったりします。評論同人誌の同人活動記録も。 評論サークル「思考の海を泳ぐ。」

最近の記事

サンジが自分の人生を生きている姿が大好きだ(ホールケーキアイランド編のサンジは超かっこいい!)

 サンジってさあ、すぐ自己犠牲するし、女を蹴るくらいなら死ぬし、すぐ死ににいくスペランカーみたいな男なんだけどさ。  ゾロやルフィは幼い頃の夢や野望を真っ直ぐに図太く生きてその生き様に他のものが付随してるような生き方をしているけど、サンジはその二人と違ってなんだか危ういようにも感じる生き方をしている。    ルフィは自分の信念を生きることもそれを生きるために仲間が必要なことを知っているけど、サンジはそういうのが下手くそで、ゾロとルフィの姿を見てゼフに尻叩きをされる、全部一人

    • 同人誌を刷って13万円の赤字を出した話

       それなりのショックをそれなりに引きずった。せめて笑い話として誰かのエンタメになってくれ。 様々な要素が重なり赤字13万円 私は決して初参加で1000部刷るような失敗をした訳ではない。毎回アンケートを取るし、界隈の規模とブクマ数や反応具合から予想する。  むしろ過去の同人活動ではイベント後の余りを通販にまわし数日後に売り切れるくらいの、まさに理想の部数を刷っていた。 (1)需要が全く推測できない本  しかし今回は違った。  まずそこは毎回150sp〜200spある赤ブ

      • 二次創作ジャンルでひとり評論同人誌を出した話

         おそらく二次創作界隈では誰も作ったことがないであろう種類の同人誌を制作し頒布するまでの話。 初めての評論同人誌つくりネット記事にまとまりきらず同人誌へ  最初は私の推しの男、ワンピースの「サンジ」がなぜ自己犠牲的行動をするのか解釈したかっただけなんだ。自分ひとりでは見落としている描写も多く、プライベッターで現時点での解釈をまとめTwitter上で他のサンジ推しの方々の解釈や意見を伺っていた。  ところが解釈を進めるうち、そもそも解釈とは何か、読解をした上で解釈しなけれ

        • 【評論同人誌】サンジはなぜ自己犠牲し、なぜ解釈が難しいのか(本編見本20p+α)

           最初は私の推しの男、ワンピースの「サンジ」がなぜ自己犠牲的行動をするのか解釈したかっただけなんだ。  ところが解釈を進めるうち、そもそも解釈とは何か、読解をした上で解釈しなければならない、読解的解釈における仮説立てと原作検証のやり方、文脈の読み方、作者の意図の読解、作者の情報提示がなぜ読者の印象に残らないのか、ワンピースの世界観の文脈読解、作品鑑賞における読者の情報認知の話までに発展し  50件に及ぶマシュマロ意見を頂き、8ヶ月ものあいだ解釈に苦しみ、フォロワーに手取り

        サンジが自分の人生を生きている姿が大好きだ(ホールケーキアイランド編のサンジは超かっこいい!)

          楽しみ方に社会的優劣を持ち込むと、その純度と誇りが失われる

           自分の楽しみ方を愛し誇りがあるこそ、他人の楽しみ方に不満や不快さを感じることは誰でもあるだろう。私はこのような不満や不快さは誰もが感じていいものだと思っている。  しかしそれは認識を間違えれば誤った方向に向かってしまう。  私たちは決して他人に素晴らしい人間だと認められたいがためにその「楽しみ方」を愛しているわけではない。それらを求めた瞬間、自分の楽しみ方から「純度と誇り」が失われてしまう。  ありがたいことに以下の記事がXで微妙に拡散された。記事は以下のような内容だ

          楽しみ方に社会的優劣を持ち込むと、その純度と誇りが失われる

          「逆CPを憎む腐女子が分からない」私たちもまた同じ感覚を持っている

           ︎︎あなたは逆CPを憎む者を不思議に思った事はあるだろうか。またはあなた自身が憎しみを経験したことはあるだろうか。 「なんでそうなるのか分からない」という感覚 この「憎む」とは、「好みではないから読まない・解釈が合わないから萌えない・味がしない・楽しみ方が違うから距離を置いている」といった類のものではない。  明確に「許せない」「なんでそうなるの」「不快だから目に入れたくない」という感覚を指す。  また、「憎む」と「憎いから相手を攻撃する」は別だ。後者は自分の主義を他

          「逆CPを憎む腐女子が分からない」私たちもまた同じ感覚を持っている

          解釈違いの反対側に「自分が何が好きでどう楽しみたいか」がある

          ※カップリングの楽しみ方に正しい・間違っているという感覚を持っている方は読まないでください。何が正しいか・間違っているかの話は一切していません ※マロ主さんのご希望によりマロ自体の掲載は控えさせていただきます。  めちゃくちゃ興味深いマロありがとうございます!面白い!こういう話大好きです!! おそらくマロ主さんの言語化的には 「作品を素直に受け取る」=カプが好きだから原作をカプ目線で楽しむ ことだという前提で好き勝手語らせてください。 おそらくですが、これは「作品に対

          解釈違いの反対側に「自分が何が好きでどう楽しみたいか」がある

          人格の再現を完璧に行っていない創作は神作家とは呼べないのでしょうか

           カップリングにおける解釈と神作家についてのマロ返です。発端は下記の「私はなぜ顔カプが楽しめるのか」について書いた考察記事の一文です。 この記事について、以下のようなマシュマロを頂きました。  非常に興味深い捉え方だと感じました。なので私の「神作家」に対する見解を書いてみます。 1)自分の性癖を表現の中核に置く作家が、自分にとっての神作家である  どうもマロ主さんは「解釈の客観的存在価値」と「自分の好み」を混同しているように感じました。  ︎︎カップリングにおける神作

          人格の再現を完璧に行っていない創作は神作家とは呼べないのでしょうか