メンバー紹介:やまだのりこ(社会福祉士)
支援者のウェルビーイングのための任意団体として、リスタートする「Streat」の3人のメンバー紹介をしていきます。二人目はやまだです。さっそくインタビューしに行ってみましょう!
普段、何をしていますか?
2023年12月現在は、市の社会福祉協議会職員として働いています。生活困窮者支援の担当をするようになり、2年目となりました。日々の暮らしに困ったという方の就労支援、家計支援に留まらず、色んな手続きごとや受診など、色んな場面に伴走するお仕事です。
メインはケースワークですが、居場所づくりをしたり、地域住民向けの研修でお話させていただいたり、市や県の計画にも様々な形で関わらせていただいたり、とてもクリエイティブでソーシャルワークな現場です。
その他、個人的な活動として、セルフケアメソッドのリセット®をお伝えする活動をゆるゆると行っています。https://www.jpmi-reset.com/キャリアコンサルタントさんたちとコラボさせていただいたり、対面やオンラインでのイベントにお声かけいただいたりしながら、マイペースに続けています。
これまでのキャリアは?
高校生の頃、ボランティア関係の部活に所属していた関係で、県社協の職員さんと話をする機会があり、そのとき初めて社会福祉士というお仕事を知りました。
福祉といえば介護と思っていた私に、地域づくりをする福祉の仕事があるんだ!という衝撃を与えてくれました。その頃から地域福祉をやってみたいという気持ちが芽生え、福祉系の大学に進学することにしました。
大学卒業後は、医療ソーシャルワーカーとして約9年勤めていました。慢性期の病院でしたので、関わる方は主に高齢者の患者さんでした。
医療ソーシャルワーカーの仕事そのものは好きでしたが、医療分野で極めていくイメージが持てずにいました。年数が経てば経つほど、自分の中に違和感が募っていました。
同じ頃に交通事故を経験し、自分をすり減らさない働き方を本気で考えるようになり、リセット®認定セラピストの資格を取得し活動を始めました。
コロナ禍も重なり、地域に出ることも難しくなり、「もっと地域に出たい」「制度にとらわれない実践がしたい」「ケースワークをメゾマクロに発展しきれない私に渇を入れたい」という思いから、社協への転職を決意し現在に至ります。
生活困窮者支援の担当になったのは偶然か必然か、私にある意味ぴったりだったのかもしれません。
支援者のウェルビーイングについて
前述のとおり、私にとっての大きな転機となったのは交通事故でした。しかしそれ以前から、何度もメンタルの不調を自覚しながらも、見て見ぬふりをし続けていました。
幸い大きな怪我には至らず、事故で仕事を休んだ2週間、徹底的に自分のケアを考える時間が持てたことは幸いだったと思います。
そして冷静になって見渡せば、同じ医療ソーシャルワーカーになった大学の同級生たちはどんどん辞めていました。医療ソーシャルワーカーに限らず、社会福祉士会で出会った先輩たちも、人知れずつらい思いを抱えていることを知りました。
どうして知識や相談援助技術は学ぶのに、自分の守り方は習わないの?
私の中に素朴な疑問が生まれました。たしかに自己覚知は大事と何度も聞いたけれど。価値観が揺らぐ経験をしてほしいと言われたけれど。揺らいだあとは?そのしんどさをどうすればいいの?
この仕事には、人が人を支援する難しさ、面白さがあります。そこにやりがいもあります。だけど、自分をないがしろにして誰かのために頑張り続けていたら、いつしか枯渇してしまいます。
相手に向き合うために、まず日々の小さな出来事に喜びを感じられる私でいられますように。何をするかより、どうありたいか。自分はどうしたいか、心の声に耳を傾けること。それが私が大切にしていることです。
これから何をしていきたい?
現職では、働いている人や働きたい人の支援をする機会が増えました。その方たちは本当に日常にすぐ近くにいて、面談をしていると自分の欠片をみつけることがあります。支援者として座っている私ですが、当然いつも100%じゃない。それは、他の支援者の方もそうだと思うのです。
私が日々感じること、その中で得られた日常を少し軽やかにする考え方を、今後色んな方とシェアできたらいいなと思っています。支援者支援というとおこがましいですが、もっとフラットな関係性でお互いを認め合えたら…と夢見ています。
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\ instagramで、支援者のウェルビーイングについての発信をしています /
https://www.instagram.com/streat.labo/
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