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14年経った今も色褪せない、中村俊輔の伝説のフリーキック

スコットランド・DailyRecord紙が2021年1月13日の紙面で「スコットランドで決まった最高の一撃」を特集した。

7人のフットボール記者が自らの印象に残る「最高の一撃」を挙げ、その凄さを語った記事だ。その中で、Graeme Young記者は14年前の「あのフリーキック」を「最高の一撃」に選んでいる。

そう。2006-07シーズン、UEFA チャンピオンズリーグ(CL)のマンチェスターU戦で中村俊輔が決めた、あの伝説のフリーキックだ。


中村俊輔の伝説FK弾、“スコットランド史上最高のゴール”候補に選出 「何よりも特別なもの」|Football ZONE WEB


Is Lawrence Shankland’s Dundee United wonder strike the greatest goal scored in Scotland? Our writers give their picks|Daily Record

▶ 中村俊輔の伝説のフリーキックとは?

中村俊輔の伝説のフリーキック。

それは、今から14年前の2006年11月21日、欧州のサッカークラブNo.1を決めるUEFA CLのグループステージ、セルティック vs マンチェスターU戦の決勝ゴールとなった中村俊輔のフリーキックだ。

 当時、マンUは全盛期。まだ若手だったクリスチアーノ・ロナウドが在籍し、ウェイン・ルーニー、ライアン・ギグス、ポール・スコールズといった錚々たる面々が揃っていた。

一方のセルティックはスコットランドではレンジャーズと並ぶ2強であるものの、ヨーロッパの舞台では長い間、結果を残せていなかった。

両者の力量差は歴然。

案の定、試合は一方的な展開となった。マンU攻撃陣が怒涛の攻撃を仕掛け、セルティックは防戦一方。ただ、セルティックGK・アルトゥール・ボルッツの奮闘によって、試合終盤まで0-0のスコアレス。

そして、後半残り10分で飛び出したのが「伝説のフリーキック」だった。


完璧。

ジャンプした壁の2人の頭の間を抜け、当時、世界最高のGKと呼び声が高かったファン・デル・サールの指先をかすめ、ゴール右隅に突き刺さった。まるでピンポイントの精密射撃のようだ。

この決勝ゴールでセルティックは1-0の勝利。初のグループステージ突破、決勝トーナメント進出を果たした。

Graeme Young記者でなくとも、今でもこのフリーキックを覚えているというセルティックサポーターは少なくないだろう。

▶ 何故、このフリーキックは伝説になったのだろう?

実は僕もこの試合を現地・セルティックパークで観戦していた。

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このゴールをテレビではなく、自分の目で目撃した。決まった瞬間のスタジアムの雰囲気を肌で感じた。そこには言葉では言い尽くせない感動と興奮があった。異様な熱気が溢れていた。

14年経った今もこのフリーキックが語り草になっている理由は何だろう。

CLの試合だったから?
相手がマンUだったから?
初の決勝トーナメント進出を決めたから?

多分そうじゃないだろう。

アジアの片隅からやってきた、タックルもヘディングもできないちっぽけな日本人が大舞台で凄い仕事をやってのけたからだ。

グラスゴーの人たちは今でも日本人を見かけると、こう聞くらしい。

「Nakaは元気にしてるか?」

中村俊輔はスコットランドで、グラスゴーで今もなおリスペクトされているんだ。


ブログに詳しい観戦記を書いています。そちらもどうぞ。

【現地観戦】中村俊輔のフリーキックが強豪マンチェスターUを沈めた!セルティック、初の決勝トーナメント進出! ~2006/07 UEFA CL観戦記(前編)<2006.11.21>~

【現地観戦!】中村俊輔のフリーキックが強豪マンチェスターUを沈めた!セルティック、初の決勝トーナメント進出! ~2006/07 UEFA CL観戦記(後編)<2006.11.21>~



では今日はこの辺で。


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