ものづくりに遊び心を|京急のドレミファインバータ
日々報道されるニュースの中から皆さんのビジネスに役立つネタ、知的財産に興味を持ってもらえそうなネタを紹介します。
今日のネタは、京急のドレミファインバータです。
■ 京急のドレミファインバータが聴けなくなる
パララララララ~♪
京急のホームでよく聴いた、高らかなあのメロディー。
あれは京急新1000系に搭載された、ドイツ・シーメンス社製VVVFインバータの起動音(磁励音)です。
現在、1編成だけ残っていた新1000系がついに引退。
「歌う電車」、「ドレミファインバータ」の愛称で親しまれたあのメロディーがもう聴けなくなるそうです。
京急「歌う電車」2021年夏で運行終了 発車時に音階を奏でる「ドレミファインバータ」|乗りものニュース
■ ドレミファインバータは技術者の遊び心から生まれた
ドレミファインバータはインバータの大きな起動音、耳障りな騒音を解決するために生み出されたものです。
騒音が問題であれば、「どうしたらあの騒音をなくすことができるだろう?」と考えるのが普通じゃないですか?
そんな中、「この音がメロディーのように聞こえたら、耳障りじゃなくなるかも?」と考えた技術者がいた。
そして、起動音を調整することで、あのメロディーができあがったわけです。
別にインバータの起動音をメロディーにしたところで、技術的に大きな意義があるわけではありません(笑)
それでも、このドイツ人のアイデアは何十年もの間、日本人を楽しませてくれました。
鉄道ファンだけではなく、通学途中の子どもたちや通勤ラッシュで疲弊するサラリーマンもね。
技術者のちょっとした遊び心で生み出された技術がこれだけ生活に密着し、長い間、親しまれることもあるんですね。
■ まとめ
今日のまとめです。
技術者にとって、機能や性能の追求は大事。
でもね。たまには遊び心をもって、ものづくりをしてもいいんじゃないですか?
心の豊かさや余裕から生まれる「ゆる技術」。
これもまた人の暮らしを豊かにしてくれると思うんです。
では今日はこの辺で。
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