![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/140634223/rectangle_large_type_2_054f7d3cff00b106d8b43b3c819f954c.jpeg?width=800)
街で見かけたネーミングを勝手気ままにあれこれ論評 #2
エントリーNo.4「みるくのえん」
![](https://assets.st-note.com/img/1715696493402-rYGR3Uq97i.jpg?width=800)
酪農マルシェ「みるくのえん」。
森永乳業が展開する新規事業。6次産業化に取り組んでいる酪農家が加工・販売しているこだわりの乳製品(ヨーグルトやチーズなど)を集め、移動販売車で販売代行するサービス。
「みるくのえん」の「みるく」が生乳・乳製品を表しているのは一目瞭然。「えん」は「縁」と「円」。
「みるくの縁」は生乳を介して結びつく、生産者・販売者・購入者の縁を生み出したいという思い
「みるくの円」は生乳を中心とする円を広げていきたいという思い
「生乳・乳製品」という自然からの恵みと、「縁」・「円」という語がもつ優しいイメージがまろやかに溶け合った良いネーミングだと思う。
エントリーNo.5「おはなし隊」
![](https://assets.st-note.com/img/1715697338484-MGKEXHmOQt.jpg?width=800)
「おはなし隊」。
講談社の取組み。子どもたちと本との出会いの場をつくろうという願いを込めて。2台のキャラバンで全国を回り、本の展示や読み聞かせ会をやっている。
「おはなし隊」は子どもたちにお話(本)を届ける自分たちのチーム名を示している。自分たちが主役。
これを「おはなしし隊(お話ししたい)」としたらどうか?「あなたたちとお話ししたい!」。子供たちに対する自分たちの気持ちを示すことになる。
「し」を一つ足しただけ。たった一文字でニュアンスや伝わり方が全く変わってくる。だからネーミングは面白い!
エントリーNo.6「Alku Tokyo(アルクトーキョー)」
![](https://assets.st-note.com/img/1715697867559-TgapL5QwFa.jpg?width=800)
新発見メディア「Alku Tokyo(アルクトーキョー)」。
「東京メトロ」と「レッツエンジョイ東京」が共同で発行するフリーペーパー&WEBマガジン。東京メトロ沿線での街歩きをテーマにしたコンテンツのようだ。
「Alku」はフィンランド語で「はじまり」の意。これを日本語の「歩く」にかけている。いわゆるダブルミーニング。
最近、「ネーミングは『音』が大事」と口を酸っぱくして言ってきた。でも、このネーミングを見ると、見た目(外観)も大事であることがわかる。
「Alku」の「I(エル)」は大文字の「I(アイ)」や数字の「1(イチ)」と見分けづらい。一瞬で読むことができない。ネーミングではこのちょっとしたタイムラグが意外に致命的だったりする。
特にこの写真は駅ナカに掲示されていたポスター。人はせわしなく移動している。このポスターのように目で認識させるネーミングは視認性が命。だから、一瞬で認識できるように「ALKU」などの表示形態にした方が良いかもしれない。
最初の文字は大文字、2文字目からは小文字。ネーミングではそんな常識に縛られる必要はない。見る人の視界に入った一瞬が勝負だ。
街で見かけた面白いネーミングを募集中です。
街なかで面白いネーミングを見つけたら、その名前を写真に撮り、ヤマダまで送ってください。優秀な作品は投稿内で紹介します!