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BATTLE OF DESIGNERS ある企業のインハウスデザイナーの話

タイトルは英国王室のウィリアム王子とヘンリー王子との暴露本『BATTLE OF BROTHERS』から頂きました。 この本は英語版しかないのでまだ読めていませんが解説を見る限り思ったのは場所が王室でも教室でも社内でも人が関わる上では起こることは同じようなことなんだねと思い今回のタイトルにお借りしました。

私は企業でインハウスデザイナーとしてWEB制作をしています。会社ではずっとデザイナー間で案件(全部社内のもの)の取り合いのような感じがありました、上層部に対して根回しが上手な人や口が立つ人は仕事が多く、私は真逆の性格の上にそう言う環境で仕事をした経験もなかったのでほかのデザイナーや周りの人と全くコミュニケーションが取れず人間不信の状態になっていました。2年ほどまともに仕事を振ってもらえない状況が続いてますが、8月頃に全く仕事が振ってもらえなくなった。私は転職を考え面接も受けたりしていました。合格をいただいた企業もありましたが考えに考えた結果、転職はしないで通信で芸術大学に入学して新しい思考や人間性を成長させることにしました。どうしてそれに辿り着いたかについて長くなりますがお話しします。

【私がWEBデザイナーなったきっかけ】
高校卒業後、私は広報や媒体の専門学校に入学しました。当時はクラブイベントのお手伝いに夢中になり卒業間際になっても就職活動もしないでいました。学校の補習中に何も決まってないんだったらと先生から紹介された映像制作会社にアルバイトで入りました。最初は番組制作のアシスタント、いわゆる番組ADでした。イベント好きの私にとってADの仕事はとにかく楽しかったしプロデューサーとも相性も良かった。仕事は朝方になることもあったし、時給も安かったけど友達とシェアして暮らしていたので金銭的にも何もストレスなかったです。
1年くらい過ぎた頃に私が担当していたコーナーがなくなり解雇というタイミングで会社から社員としてWEBデザイナーをやらないかと声をかけてもらいました。専門学校時代にイラレもフォトショも使える状態ではあったけどデザイナー志望ではありませんでした。あまりピンとこなかったけど必要とされるのであればと自信満々で畑違いの場所に無防備に入ることになったのが私がWEBデザイナーになったきっかけです。

【実際に入社してからのデザイン制作現場】
チームを重要視していたので今までのように行動もできず、ずーっとパソコンと睨めっこだし、ランチもみんなでと、とにかく辛かった。しかも周りは有名芸大出身のデザイナーばかりで何をやっても自分のやってることがお粗末で今まで自信満々だった私の心はズタボロになりました。さらに毎日終電で帰るような生活もあり心身共に腐ってしまった。そう私はそこでつまずいてしまったのです。それでも3年くらい働きました、そして会社は辞めました。ちゃんと自分の気持ちを認めてあげていなかったのでただただ苦しかったし、劣等感だけが残ってしまいました。退職してからは5年くらいは派遣でWEBデザイナーの仕事を転々としました、その間にワーキングホリデービザを使って海外生活したり、バックパッカーもどきの旅行したりする生活が続きました。そして30歳くらいになり人並みに結婚して家庭に入ろうと思いますがこれまたつまずきます。

【結婚できなかった私はまた仕事にフォーカス】
最初の経験からWEBデザインの仕事は向いてないから事務など他の仕事に挑戦しますができません。結局30代は企業のネット通販部で契約社員WEBデザイナーとして8年ほど働かせてもらいました、そしてその会社がなくなったのをきっかけに40歳の時に今の会社(ITベンチャー企業)に転職しています。

【転職してそろそろ3年、仕事を始めて20年以上経って改めて】
WEBの仕事が楽しいと思えるようになったはここ2ヶ月くらいです。
今年の5、6月の在宅勤務で人と合わない時間があった事と他部署に同じような境遇の人と仲良くなったのをきっかけに私は癒されて思考が変わったようです。思ったんです。あ、私20年位いじけたままだった。
だから誰々さんが裏でどうこうしてるから私は仕事させてもらえないんだと思っていたし、上層部がちゃんと見ていないからとかずっと思ってました。もし仮にそうだったとしても自分の作ったものと外的要因は関係ない。私がアーティストで自分の内なる感情を表現するのが仕事だったら、自分の感情に振りまわされてもいいんだけど、私はいち企業のインハウスデザイナーとして働いているので成果につながるようなものを作りたい。とシンプルに考えられるようになりました。その為に何ができるのかをよく考えるようにしてます。そして転職ではなくて大学に入って勉強することを選択した理由がその1つです。もともと勉強がしたくなったら大学に行きたかったという思いもずっとありました。

私にとっては大きな成長と言うかやっとここに辿り着いたって感じです、今まで何となく流れてやってこれてしまった自分の人生の舵をやっと自分で持ったようなというか、まぁそんな感じがしている2020年の年末です。

【まとめ】
私なりの仕事をする上で心得10箇条。
(1)自分ではそう思っていなくても、続いているのであれば多分その仕事は向いている。
(2)お金を稼ぐ為に働くことを忘れない。
(3)周りと比べて自分を評価するんじゃなくて自分の仕事を模索すればいい。
(4)ストレスを溜めないって意味で愚痴を言うことも大事。
(5)仮に誰々さんが裏でどうこうしてるから自分が仕事させてもらえないってことがあったとしても気にしない。
(6)自分の作ったものは誰にも汚されないと言うか、外的要因は関係ない。
(7)知らないことは知らないと言って、その後に知ればいいだけ。
(8)自分の置かれてる状況を客観的に見る為に全く違う環境の人と交流する。
(9)頭を使ったら同じように身体も使うとバランス取れる。
(10)自分の常識と他人の常識は違うという前提で話をする。




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