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Happy Valentine's Day!

タイトルが思いつかなくて無難にハッピーバレンタインとか書いてしまったのですが。。
特にハッピーなことはないです。(笑)

世の中はバレンタインですね。

私はというと、片想いのRくんに毎年どうやってチョコレートを渡そうか悩む日です。

というのも、Rくんは大のバレンタイン嫌い。。



昨夜、【明日仕事終わり会えない?】とLINEをすると、
【おれが一年で一番不機嫌な日だけど大丈夫?】と返事がきた。

打っている表情まで見えるかのような一文に、苦笑いの私。

知ってる。



FtMのRくんは女子の中で女子として育ってきて、兄妹も友達も周囲は女子だらけの環境。

今でこそ男友達とばかり遊んでいるけれど、幼少期はそうもいかなかったようで、女子に混ざり女子の話を聞き、女子とはなんたるかを思い知らされた、らしい。


Rくんは、だるい。めんどい。が口癖のTHEめんどくさがり男なのだけれど、“ 女のめんどくさい部分 ” にはとにかく寛容だ。

オチのない長い話も
ただ聞いてほしいだけの愚痴も
つい出てしまう感情論も
文句一つ言わずに聞いてくれる。

彼は決して話を遮らず
適度な相槌を打ち
結論を急かさず
それでいて上の空なんてこともなく話した内容を覚えていてくれ
上から目線のアドバイスをしない代わりに共感や肯定は欠かさない。

そして最後は必ず笑顔で褒めてくれたり、笑い飛ばしてくれたりする。
(改めて書いてみると完璧だなぁ…)

マジでがんばったね!とあからさまに褒めてもくれるし、えらいなあーと独り言のようにつぶやいたりもする。
何それ最高かよ!とか、おいおい天才じゃん!などと言うから、いつの間にかつられて私も笑っている。

彼に話すと大したことなかったと思えるし、とてもポジティブになれる。

彼は、女性が何を求めているかをよく知っている。
よって、周囲の女性陣の評価はすこぶる高い。

なのでモテる。


バレンタインデーなどというものは、数多の女性からチョコレートを受け取る日なのだ。

何も本命だけではなく、彼は陽気で社交的な為、Rくんあげる〜!という軽いノリも多い。
Rくんいつもありがとね〜という評価の高さ故の義理も多い。

だから私はハッピーではない。
そしてなぜか彼もハッピーではない。



LINEで送ってきたように、彼は一年でこの日が一番憂鬱そうだ。

なんだ嫌味か、というと、そう簡単なものでもない。

女とはなんたるかを知っているということは、バレンタインを通して女性達が裏で話す本音も知っているということなのだ。
それも年代別に。

特に会社では、貰ったものより何倍も高級なお返しが必須の裏ルールが横行している風土に、ほとほと嫌気が差しているようだ。

「義理も義理のチョコなんて用意するのもだるいし、仕方なく従ってる女性社員も多いだろうねー?男性社員も、過度なお返し必須のチョコなんか誰もいらないよね。」

正論だ。


「もう女子に入れてもらえないから、さすがに最近はわかんなくて…それがまた余計恐怖なんだよな…」と怯えていた。

【会社でのバレンタインシステムを撲滅したい…】とのLINEを最後に返って来なくなったけれど、彼は無事だろうか。(笑)

何より私と会ってくれる気はあるのだろうか?

お返しを一切期待していない本気のバレンタインデー女が、我ながら一番怖い。

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