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最高のホスピタリティとマディラワイン

つい先日、ほぼ1年ぶりぐらいだろうか休みを利用して京都へ行ってきた

とは言っても、有名な観光地や博物館を巡ったり買い物をしたりというのが目当てではなく、今回は「とある1軒のバーに行くこと」それだけのために京都まで繰り出したのだ。

そのバーの名前は「ライブラリーBAR マディラ」

京都は八坂神社の奥にあるホテル「長楽館」の中にあるバーだ

明治42年に建てられ、京都の迎賓館として様々な偉人や王族を迎えた長楽館はまさに「モダン」や「上品」という言葉がぴったりで
洋の東西の様々な建築様式がバランスよく融合しており、中に入ると21世紀にいることを忘れそうな気持ちになった。

https://www.chourakukan.co.jp/chourakukan

上のURLからHPを見て頂ければ少しは雰囲気が味わえると思うので是非見て欲しい。

さて、そんな文化財を利用したホテルの中にある「ライブラリーBAR マディラ」とはどのようなものなのかというと

その名が示すとおり、日本でも数少ない「マディラワインをメインに扱っているホテルバー」なのだ

ここでマディラワインについて少しだけ
「マディラワイン」とはポルトガルのマディラ諸島で生まれたワインで「発酵途中のワインに度数の高いアルコールを添加する」といういわゆる「酒精強化ワイン」の一種のこと。

このマディラワインの特徴は「超長期の保存が可能」ということ
それこそ100年以上のものですら美味しく飲むことができる。

で、この「ライブラリーBAR マディラ」はそんなマディラワインをメインに据えているということもあり、一番古いもので明治維新より前のボトルがあったり、自分の生まれ歳のボトルがあったりと種類が非常に豊富だ。

そんなお酒を目当てに京都へ行ったのだがバーが開く少し前に長楽館に到着したので外のエントランスで待っていると、中のスタッフが中へ招き入れて下さった。

ほどなくバーに案内されたのだが、中に入って圧倒された

かつての書斎を利用しているというそのバーは上品な調度品と落ち着いた雰囲気に満たされており、さらに窓からは光が差し込み非常にリラックスできる空間だった。

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そんな空間で最初はオススメの10年のものを、次にオールドヴィンテージの2001年、それから僕の生まれ歳である1979年のものと3杯ほど頂いたのだけど、どれもいわゆるスティルワインともブランデーとも違う「馥郁とした香りとワインの葡萄の果実味を残しつつでもアルコールはしっかりした甘く香ばしい味」と表現できる味に非常に満足できた。

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特に驚いたのは1979年のヴィンテージだ、言ってみれば41年経っているにもかかわらず葡萄の甘味や酸味が心地よく残っており

「え?これほんとに40年以上経っているワインなの?」

と思わず言ってしまうほどだった。

そんな至福の空間で最高のマディラワインを頂いてそれだけでも大満足だったのだけれど

チェックを済ませて帰るときに館内のスタッフの方がホテルの外まで案内してくれ、最後に僕が見えなくなるまでエントランスでお見送りをして頂いたのだ。

言ってみれば一見のゲストにそこまでサービスをして下さる長楽館のスタッフの皆様のホスピタリティがどれだけ行き届いているかが実感できる瞬間でもあった。

最高のマディラワインと最高のホスピタリティが体験できる京都の「長楽館」と「ライブラリーBAR マディラ」

皆様も京都に行くことがあれば立ち寄ってみてほしい。

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