「ハイボール」というお酒
ここ2年の家飲みが増えた生活のおかげで家でのハイボールを作る回数が増えて、そのせいか
「おっ?ハイボールそれなりに上手く作れるようになったんじゃないの?」
と思っていたのだけれど・・・
つい先日、馴染みBARに飲みに行ってハイボールを飲みつつ「やっと最近自分で飲むためのハイボールはそれなりのやつが作れるようになってきたんですよ」
みたいな話をしてたらそのバーテンダーさんから
「ハイボールってただお酒を冷やせば良いってもんでもないし難しいですよねぇ」
と言われてハッとした。
そこから話を聞かせてもらっていると
「マッカランのような香りのいいやつをわざわざ氷で冷やすとせっかくの香りが閉じてしまう、なのでそういうので作る時はそんなに氷で冷やさないほうがより香りが生きてくる」
というようなことを仰っていた。
これを聞いた時に僕は「あぁ、やっぱりプロのバーテンダーは凄いな。どれだけ家飲みで作るお酒が上手くなっても絶対に敵わないな💦」と感じ入っていたのだ。
それから数日、家飲みでハイボールを作ろうと思った時にこの時の話を思い出したので比較してみようと思い、使うソーダの分量やウイスキーは同じにして「これまで通り氷でしっかりウイスキーを冷やすタイプ」と「それよりもウイスキーを半分ぐらいの冷やす時間で作ったタイプ」を作ってみた。
今回使ったのは「デュワーズ12年」を30ml、氷で冷やしたグラスにウイスキーを注いで、バースプーンで回しながら冷やす、最後にソーダをゆっくり注いで。
という感じで作り、味の比較をしてみた。
画像を見てもわかるように、二つに見た目に大きな違いは見当たらないのだが・・・
飲んでみて驚いた。
こんなに違うとは!
しっかり冷やした方はウイスキーの香りが控えめになりお酒が得意じゃない人でもスッと飲めるような印象。
対して、一杯目の半分ほどの時間冷やした感じのハイボールはというと。
飲んだ一口目からしっかりウイスキーの香りが立ってどっしりとした印象になる。
これは日によってや、合わせる料理、更には人によっても好みは分かれるかもしれないが
作り方を少し変えるだけでこんなにも違う感じになるとは正に目から鱗のエピソードだった。
全く、お酒の世界というのは深淵な世界で
僕程度などはまだ入口でウロウロしてるぐらい。
だからこそ腕のいいバーテンダーさんの案内でお酒の世界を旅するのがまた楽しくなるのだ。
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