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エシカル消費とは

エシカルプロダクツ紹介をはじめる前に...エシカル消費とは何か、についてちょっと共有できればと思います。

エシカル(ethical)とは直訳すると「倫理的な」と訳されます。法的な定義があるわけではないので、組織や取り組みによってさまざまな定義がなされていますが、大きな共通の柱としては、「環境」「人」「動物の福祉(アニマルウェルフェア」の三つがあげられます。

ここでは、エシカル消費ムーブメントを生み出したイギリスのNGO「Ethical Consumer」、そして日本の消費者政策はエシカル消費をどのようにとらえているのかをみてみたいと思います。

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                                                                                       photo by ethical consumer

1989年に雑誌『Ethical Consumer』を創刊し、エシカル消費運動を展開した
イギリスのEthical Consumer(エシカルコンシューマー)。彼らは商品とその商品をつくっている企業のエシカル度を調査、格付けし、結果を雑誌にまとめ、今も発行し続けています。
その幅は広く、食べ物や飲料、化粧品や洗剤、パソコンやスマホ、ファッション、家電といったモノから、保険や投資、電力・ガス会社といったサービスにいたるまでさまざまな商品が対象となっています。

格付けの際には「Ethiscore(エシスコアー)」という独自の指標を設けているのですが、その内容をみると、動物の福祉(動物実験の有無、工業的畜産への関与、動物の権利保障、動物虐待)、環境(環境、報告書の有無、気候変動への取り組み、汚染防止の取り組み、動植物の生息域の破壊、資源の乱開発)、(人権、労働者の権利の確保、サプライチェーンマネジメント等)、持続可能性(企業道徳、製品の持続可能性)に加え、政治(反社会的な金融への関与、ボイコット要求を受けていないか、検討すべき技術[核・遺伝子・ナノテクノロジー]を扱っているかどうか、政治活動[政治団体への不当な寄付等])といった分野まであります。

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日本の消費者政策の中ではどのように定義されているのでしょうか。まず、消費者基本計画の中では、「地域の活性化や雇用なども含む、人や社会・環境に配慮した消費行動」と定義されています。

また、2015年に消費者庁が設置した「倫理的消費」調査研究会の取りまとめをみると、「人への配慮」(障がい者支援につながる商品等の消費)、「社会への配慮」(フェアトレード商品や寄付付きの商品等の消費)、「環境への配慮」(エコ商品、リサイクル製品、資源保護等に関する認証がある商品等の消費)、「地域への配慮」(地産地消や被災地産品の消費)、「動物への配慮」(人間が動物に対して与える痛みやストレスといった苦痛を最小限に抑える、動物福祉(アニマル・ウェルフェア)に配慮した消費)といった五つのキーワードがあげられています。

この他にも、伝統工芸や職人技の活用といった視点が加わっている場合もあります。

大枠はあるものの、細かな定義はないだけにもどかしい思いがすることもあるかもしれませんが、何をもって「倫理的」とするかをそれぞれが考えるとことは消費者として自分が買うものに関心を持つ第一歩ともいえます。

ぜひこれからご紹介していくエシカルプロダクツが、みなさんなりの「エシカルとは」をつくる材料になれば幸いです。

「エシカル商品紹介チャレンジ」概要
2020年5月の消費者月間に合わせて以下のことをよびかけたところ、120を超える商品をご紹介いただきました。次回からその内容を少しずつご紹介します。
1)おすすめのエシカル商品の写真を1日1商品、3日間、SNSに投稿
2)投稿する際は #meetethical をつける
3)できれば、投稿の都度、1人のFB友達にこのチャレンジへの参加をタグ付でお願いする(事前に一言伝えるとベター)
詳細:https://swave.fun/info/3268696






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