夜のスポット

こんな夜の隙間に目が覚めてさっき読んだ本が見せた浅い夢が私をPCに向かわせた。

「これは何かが違う」という根拠がないにしてはあまりにありありとした直感が迫ってくる。

どうやら私も父になることになるかもしれないことが最近分かった。
そしてさっき、場合によっては妻を失うこともあるかもしれないと、ふと、そしてこちらもありありとした現実感と質量を持って自分にのしかかった。

この直感が当たらないことを願うばかりだが、これは私に何を告げようとしているのか。

仮にそうだとしても、残りの時間「悔いのないようにしよう」とか、そんな陳腐なことではないことは確かだ。

と、ここまで考えて、いや「そもそも遅かれ早かれ
「自分も妻も、そしてみんないつか死ぬ」
という至極当たり前のことに行き当たった。
それほどに生死を実感することが最近無くなっているということだ。

話は戻るが、今の生活は、そしてここ数年の暮らしぶりは決して悪くはないしありがたいことにあらゆる面で恵まれていると感じる。

そんな中感じる違和感、そしてそれに根拠がないことを踏まえると個人的にはかなりの精度と信ぴょう性を持っている。

根拠がある=論理的に説明できる=頭で考えた一般論であることが多く、
今回はその逆でしかも不思議と説得力があるというのはおそらくそれが
正しいということを暗喩している。

これによってこれから舵を切る先が表面的には社会的な成功者になるためのプロセスを歩むことになったとしても、それは全く別のモチベーションを伴うだろう。

今自分が進んでいる方向が合っているかは、こころが、体が教えてくれる。頭に進む方角を決めさせてはいけない。その先に大シケの海はないが、探し求めている財宝もない。場合によっては大きく引き返すことになる。

外で猫が呻き始めた。
布団に戻ろう。

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