029_拝啓、あの日の君へ
お元気、ではないですね。
夢への第一歩を踏み出すことができず早四年。それでも、今自分のできる最善をと、罪悪感を振りほどくように、歯を食いしばって、遠くばかり見つめていましたね。どこで間違えたのだろう。自分を責める夜は一度や二度ではありませんでしたね。
あなた自身が、誰よりもあなたを許せない、そんな毎日でした。
ですが、どうかそのままでいてください。
これまでのあなたの行動は、何も無駄じゃなかった。これからのあなたの選択は、何も間違っていない。そう思える日々が、あなたを待って